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タイの人口トップ20県巡りも、残すところあと3県。さて次は何処に行こうか思案していたが、南部のナコンシータンマラートとソンクラー県を巡る事にした。タイ人口トップ20県は、東北部が10県、北部が2県、首都圏が5県、南部が3県という内訳だが、未訪問県が多かった東北部も9県が訪問済みとなり、あと未訪問県が2県残っていた南部を先に潰してしまおうと考えた。

懸念事項はタイ湾側の南部地区は、雨季が1月まで続くことだった。特に11月から12月にかけて雨量が多く、1月もやや雨が多い。ただよく調べてみると1月前半は雨は多いが1月後半はあまり雨が降らないようだった。そこで1月15日から18日までの4日間、南部2県の旅行を実行することにした。

ナコンシータンマラート県は県都のムアン・ナコンシータンマラートに、ソンクラー県は県内最大都市のハジャイに空港がある。そこでバンコクからナコンシータンマラートまで飛行機で移動し、そこからハジャイまでバスで向かい、ハジャイからバンコクまで飛行機で帰るプランで旅行する事にした。

2023年1月15日、ドンムアン空港からタイライオンエアのSL784便に乗り込む。機材はB737-800だった。機内は7割くらいの搭乗率で、私の席は窓側のA席だったが、隣のB席も通路側のC席も空席だった。

SL784便は定刻の12:30にナコンシータンマラート空港に到着。空港からタクシーに乗り、ホテルへと移動する。チェックインしホテルに荷物を置いてから、ナコンシータンマラートの市内観光へと出掛ける。まずホテルから徒歩圏内にある国立博物館へと向かった。

ホテルと国立博物館はそれぞれ隣り合った大通りにあり、大通りの間のソイ（小路）を進み往く必要がある。この2つの大通りを直接繋ぐソイが無く、細いソイをクネクネと抜けていく必要がある。スマホのグーグルマップで確認すると、細い道を3～４回右折・左折を繰り返すと博物館のある大通りに抜けられるようだった。

グーグルマップの案内通りに道を進んでいく。ところが途中で道が途切れてしまい、鶏を放し飼いにしている鶏舎が現れた。ええっ、ここを抜けるの？と訝しみながら更に進んで行くと、3匹の犬が飛び出してきて、私に向かって思い切り吠えたてる。どうやらこの鶏舎の番犬のようであり、不審者である私を思い切り威嚇しているのだ。ここはもう、退散するしかなかった。

しかしこの道が通り抜け出来ないのなら、どうやって博物館まで移動したらいいのか分からない。そこで近くにいた宅配オートバイのドライバーに博物館への行き方を尋ねたが、私のタイ語の実力不足で説明を理解できない。すると面倒に思ったのか、そのドライバーが後ろに乗りなって言い、私を国立博物館まで運んでもらった。お礼に50バーツ札を渡そうとしたが、ドライバーは受け取りを固辞し、そのまま走り去った。いいドライバーがいて、本当に良かった。

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