タイ県巡り・シーサケート・ロイエット02

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ホテルから知人の車でシーサケートに向かう

翌日、午前中は近くのスーパーマーケットを巡ったりして時間を潰す。昼から車で来てもった知人に私をピックアップしてもらってから、シーサケートへと向かった。知人はタイ人の奥さんと一緒にスニーグランドホテルにやって来た。シーサケートからの帰りに知人と酒を飲もうと計画していたが、酒を飲まない奥さんに帰りの車を運転してもらおうという魂胆だった。

ウボンラチャタニからシーサケートまでは約70km、車で1時間強ほどの距離だ。鉄道沿いの国道226号線を一直線に進むルートでの移動であり、知人も快適なドライブを楽しんでいた。ただ、イサーンの都市を結ぶ幹線道路にも拘らず、工場や倉庫などの産業施設を見かける事は殆ど無かった。開発が進まないイサーンの現状を垣間見たようなドライブでもあった。

サッ・カムペーン・ヤイの細密レリーフ

シーサケートでは、クメール王朝時代の遺跡を2カ所ほど巡った。ひとつはサッ・カムペーン・ヤイ遺跡。これはクメール王朝の全盛期である11世紀に建立された神殿跡だ。かつては崩落し荒れたまま放置されていた遺跡だったが、タイ政府が大掛かりな修復工事を施し、綺麗に整備されていた。

この遺跡はタイ寺院のワット・カムペーン・ヤイに隣接する遺跡だった。様子を見ていると、タイ人は知人の奥さんを含め殆どの人がタイ寺院にお参りするだけで、クメール遺跡には全く関心を示さない。なんだかなあ、と思いながら遺跡の細密なレリーフを、誰にも邪魔されずゆっくりと鑑賞することができた。

サッ・カムペーン・ノイ本殿のタイ仏像

続いてサッ・カムペーン・ノイ遺跡を訪れる。これはアンコール王朝の建設王・ジャヤバルマン7世が12世紀に建設したとされる遺跡で、サッ・カムペーン・ヤイ遺跡と比べると規模の小さなクメール遺跡だ。往時は病院として使われていた遺跡だったとの事で、かつて本殿には薬師如来が祀られていたそうだ。

この遺跡もタイ寺院に併設されたクメール遺跡で、タイ人は誰もお参りしないんだろうなあと思っていたが、よく見ると何人かのタイ人が遺跡の本殿にお参りしている。クメール遺跡に関心があるタイ人もいるんだと思ったが、彼らは薬師如来の代わりに本殿で祀られていたタイ仏像にお参りしているだけだった。やはりクメール遺跡そのものに関心を持つタイ人はいないようだった。

夜が早いウボンの野外レストラン

そして車でウボンラチャタニに戻り、ムーン川沿いのリバーサイドレストランへと向かう。実は2022年はタイ全土で洪水が発生しており、ムーン川も氾濫し、このリバーサイドレストランも水没していたそうだ。後片付けが終わり、1週間前にようやく営業再開できたとの事だった。

5時過ぎから飲み始めたが、ウボンはバンコクから600kmほど東に位置しており、陽が落ちるのが早い。6時ごろには周辺は真っ暗になってしまった。バンコクは6時では結構空が明るいので、陽が落ちるのは東京と大阪ほどの違いがあるなあと実感した。ビールやウィスキーをそこそこいただき、ほろ酔い気分になった私は、知人の奥さんの運転でホテルまで送ってもらった。

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