47都道府県温泉巡り・高知編②02

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安住庵の前に設置されていた緑のタンク

フロントで受付を済ませ、チェックイン。旅館安住庵の前には、緑の大きなタンクが見える。そうか、このタンクが汲み上げた温泉を貯蔵するタンクだな。ということは、この温泉は源泉に浸かることができるはずだ。私は、高知県で源泉に浸かることが出来る温泉を初めて堪能できると喜んだ。

そして、フロントの受付をしていた宿の支配人に、宿の前のタンクは温泉のタンクですか?と尋ねた。支配人の答えは「あれは、水道水のタンクです。周辺の集落の水道水を、そのタンクに貯めているのです」との事だった。「それじゃ、温泉のタンクはどこにありますか?」と尋ねると「ここは、安並温泉の源泉汲場からタンクローリーで源泉を運んでます」との答え。残念ながらこの新安並温泉というのは、運び湯だった。高知県の源泉に浸かるという夢が叶わず、私は少しガッカリしてしまった。

四万十川や町が見渡せる「山河の湯」

しかし、運び湯とはいえpH 9.5のアルカリ泉はしっとりとした良い湯だった。全9室のこじんまりとした温泉宿だが、内湯と露天風呂が2つずつあり、夜と朝で男女入替制となっている。内湯は結構広く、ゆっくりと浸かることが出来る。露天風呂は山城の森に面していて、森林浴を堪能できる。なかなか趣きのある温泉で、客数の少ないため他の宿泊客と浴場で一緒になることも無く、湯浴みをじっくりと堪能することができた。

初日の露天風呂は森に面した「木漏れ日の湯」で、森のマイナスイオンを感じながら入浴できる。男女入替となった2日目の湯は石をふんだんに使った「山河の湯」で、温泉から山城の麓を見下ろすことができる。四万十川や中村の市街地を見下ろしながら湯船に身を浸していると、山城の城主が領地の城下町を見下ろしながら湯浴みをしているような気分を味わうことができる。殿様気分を味わいながらのんびりと湯に浸かっていれば、運び湯でガッカリした事など、すっかり忘れてしまっていた。

土佐の味が勢ぞろいの皿鉢料理(定食)

夕食は土佐名物の皿鉢料理。ただ、一人前にアレンジした皿鉢料理で、大皿に食材をずらりと並べた本来の皿鉢料理とは趣きが違う。大皿料理というより、皿鉢定食という感じだった。料理の食材は地元の名物が並んでいて、土佐の味を堪能することが出来た。チャンバラ貝とかゴリとかの食材は、初体験だった。スマホで撮ったお品書きを高知県出身の知人にLINEすると、「土佐と四万十の味が勢ぞろい、特にゴリは高知県民のソウルフードです」とのコメントをいただいた。

そして2日目もゆっくりと湯に浸かり、タクシーを呼んでもらって宿をあとにした。実は、さきほどの高知県出身の知人から、漁師町の「久礼(くれ)」という地酒が、今高知では人気だとの情報を得ていた。そこで中村駅でその酒を売っていれば買って帰ろうと思っていたが、残念ながら駅には小さな売店しか無く、メジャーな地酒しか置いていない。「久礼」は買えないなと諦めかけたが、特急あしずり8号の出発まで時間があったので、中村駅近くの道の駅まで出向いてみた。すると、その道の駅では結構大きな地酒コーナーがあり、「久礼」の純米吟醸酒をゲットすることが出来た。家に戻ってから晩酌にいただくと、フルーティだがしっかりとした飲み口の良酒だった。

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