47都道府県温泉巡り・関東編02
島田駅から富士駅へと移動。富士で14:17発の身延線鈍行列車に乗り換える。身延線は富士駅から富士宮駅までが、裾野から頂上までの見事な富士山を眺めることが出来る区間だ。この日は曇りがちではあったが、昼から結構青空も広がって来たので、久し振りに富士山の姿を拝めると期待していた。しかし、身延線の東側は低い雲が立ち込めてしまい、富士山は雲の後ろに隠れてしまっていた。この日は残念ながら富士山のご尊顔を拝する事は出来なかった。
鈍行列車は15:58に下部温泉駅に到着。駅から徒歩2分のところにある温泉旅館「湯宿 梅ぞ乃」に移動する。1泊2食12,600円だが、全国旅行支援クーポンを使って10,080円となり、さらに2,000円分の地域利用クーポン券がつく。
梅ぞ乃は昭和30年創業の老舗旅館だ。下部温泉は千年以上の歴史を持つ由緒ある温泉で、「信玄の隠し湯」として知られている。武田信玄は、合戦の傷を癒すため下部温泉を利用していたと伝えられていて、実際は「隠し湯」ではなく武田家の「公認浴場」という位置づけだったのだろう。下部温泉は「ぬる湯」の温泉として知られており、熱い温泉が好きな私には物足りない可能性があるなと思っていたが、梅ぞ乃は新源泉から湧出する「あつ湯」もあり、二つの湯船を交互に浸かりながら、弱アルカリ性の優しいお湯を堪能した。
食事は部屋食で、刺身・鍋・天ぷら・焼き魚といったよくある温泉旅館のコース料理だが、なかなか美味だった。
そして次の日、下部温泉駅9:17の身延線鈍行列車に乗り甲府へと向かう。甲府で中央線に乗り換え。中央線では甲府駅から少し乗ると、進行方向右側に富士山が見えて来る。この日は天気も良く、昨日拝めることが出来なかった富士山にようやく対面することができた。ただ、中央線から眺める事が出来る富士山は、頂上付近のみ。裾野は南アルプスの山々に隠されていて、山の奥に僅かに山頂を確認できるだけだった。
そして東京方向へと向かい、高尾で乗り換え、八王子で昼食。八王子から八高線に乗り換え、東飯能へと向かった。東飯能から西武鉄道秩父線に乗り換え、14:41に西武秩父駅へ到着した。