47都道府県温泉巡り・高知編04

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二日酔い状態でしまんと1号に乗り込む

翌朝7時前に目を覚ます。うーん、頭が重い。ちょっと二日酔いだった。やはり日本酒+ウィスキーで痛飲したのはやり過ぎだったようだ。ホテルについていたバイキング形式の朝食もほんの少しだけ皿に盛っただけにしたが、胃のむかつきと戦いながらの食事となってしまい、食べきるのが辛かった。

高知駅発8:20の「しまんと1号」に乗り込む。この特急は2両編成で、グリーン車は連結されていない。ただの指定席に乗って窪川まで移動したが、列車の揺れで胃のむかつきが増幅されるようだった。

窪川駅前の薬局で二日酔い特効薬を買う

しまんと1号は9:26に窪川駅に到着。窪川駅から先の宇和島まで路線は、JR四国の予土線だ。実は四国一周に当たり予土線は結構ボトルネックとなる路線だ。窪川から宇和島まで移動できる定期列車は1日3本しかない。次の列車は10:43発で、窪川駅で1時間以上の待ち時間となってしまった。

胃のむかつきが治まらない私は、薬屋で胃薬を買うことにした。しかし、四万十町の中心駅となる窪川駅とはいえ、四万十町は人口15,000人規模の人口希薄な地方自治体だ。薬屋が駅前にあるのか不安だったが、小さな調剤薬局が駅前にあったので、「胃薬ありませんか」と尋ねた。

するとその薬局のオバちゃんが「どういう症状ですか?」と尋ねてきたので「二日酔いの胃のむかつきを抑えたい」と正直に言ったら、「これが効くよ」とドリンク剤1本と錠剤1錠を渡された。ドリンク剤で錠剤をグイッと呑み込む。オバちゃんの言う通り薬の効果はテキメンで、予土線の列車に乗り込むころにはスッカリ胃のむかつきは解消していた。

0系新幹線を模した予土線ホビートレイン

10:43窪川発の予土線の列車は、0系新幹線を模したホビートレインで、窪川と宇和島の間を2時間46分かけて移動する鈍行列車だった。予土線は四万十川の上流域を川に沿って走る観光路線で、このホビートレインも川の流れに並行してのんびりと走り行く。乗客は平日にもかかわらず観光客だらけで、途中四万十川の沈下橋(川の水かさが上がると沈むように設計された手すりの無い橋)が見えると、一斉に乗客たちがカメラやスマホを川に向けて構え写真を撮りまくり、四万十川の情景を楽しみながら宇和島までの行程を楽しんでいた。

13:29に宇和島駅に到着。次は13:59発の宇和海18号で松山へと向かう。宇和海も2両編成の特急で、当然グリーン車は連結されていない。折角四国グリーン紀行を使って四国を旅しているのだが、グリーン車に乗れるチャンスは限られていた。

道後温泉の別館「飛鳥の湯」

松山では伊予鉄の路面電車に乗り、道後温泉へと向かった。そして道後温泉別館の飛鳥の湯に浸かる事にする。道後温泉本館は平成31年から長期工事中で、施設の一部で暫定的に営業している状態だ。なので休憩室で浴衣を着てお茶菓子を食べるサービスは、平成29年にオープンした道後温泉別館の飛鳥の湯でしか受けられない事になっていた。ただ、松山駅17:37発の列車で移動する予定だった私は道後温泉での滞在時間は1時間を切っていたので、この日は休憩室に寄ることなく、湯に浸かったらすぐに松山駅へと戻った。

念願だったグリーン車で飲み鉄を敢行

松山駅で駅弁とビールやウィスキー、酒のツマミを買い込み、特急しおかぜ28号に乗り込む。そして一度はやってみたかったグリーン車で飲み鉄を敢行する事にした。朝は二日酔いに悩まされていたのに、夕方になったらまた飲むことを考えているなんて・・・我ながら少し呆れながら、窪川で二日酔いの薬を処方してくれたオバちゃんに感謝しながらまたまた酒を嗜む。

楽しい飲み鉄旅はあっという間に終わり、19:28に多度津駅で特急を降りる。そして土戦線の普通電車に乗り換え、琴平へと向かう。電車は19:48に琴平に到着。この日は琴平の「こんぴら温泉」に泊まった。

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