47都道府県温泉巡り・香川編01
今回2022年7月6日から27日まで3週間日本に滞在していたが、7月11日からの青森温泉巡りに続き、7月19日から香川県の温泉に出掛ける事にした。香川県には琴平温泉を始めとする有名な温泉も多いが、今回は小豆島の温泉に泊まる事にした。
小豆島は瀬戸内海に浮かぶ島としては淡路島に次ぐ大きさの島で、かつての瀬戸内海上交通の要所として栄えたところだ。温泉は小豆島の各地に点在しているが、いずれも戦後に採掘された温泉で、殆どの温泉の源泉はホテル内にある。つまり、源泉を持つホテルに泊まるか日帰り入浴するしか温泉に入浴できないところが殆どで、昔ながらの温泉宿というのは皆無だ。
今回は坂出地区のベイリゾートホテル小豆島という温泉ホテルに逗留した。ホテルの温泉は昔ながらの温泉宿と比べると情緒に欠けるが、安定したサービスを受けられる安心感はある。まあそんなに温泉宿にこだわりがない私は、リゾートホテルのへの逗留を楽しむことにした。
7/19、山陽電鉄の株優を使って姫路駅まで移動。姫路からバスに乗り込み、姫路港へと向かう。そして9:45発の小豆島フェリーに乗り込み、小豆島の福田港へと向かった。船は2014年に就航した第五おりーぶ丸という名の比較的新しいフェリーで、大きさは1326トンという中型船だった。
ただ、この日は3連休明けの火曜日という事もあり、船内はガラガラだった。おまけに朝から雨模様で、デッキには水溜りができていて船外を歩くことは難しく、ずっと船内に閉じこもってネットで動画を見ながら1時間40分の船旅を楽しんだ。フェリーは定刻の11:25に福田港へと到着。福田港に着くと雨が激しくなってきて、狭いバス停の中で身を縮こませるようにして、バスを待った。
11時45分、土庄港行きの小豆島オリーブバスに乗り込んだ。バス内で運転手から1500円で2日間のフリー乗車券を購入。雨が降り続く中、島の東南部に位置する坂手方面へと向かった。
30分ほどバスに乗り、安田バス停で途中下車。近くの食堂で讃岐うどんを食ってから、バスを乗り換える。そして坂手地区の半島の先端にある映画村へと向かった。ここは映画二十四の瞳の撮影セットがあることで知られる映画村で、撮影に使われた木造校舎などを見学できる。また生徒たちの住宅のセットや昭和30年代の映画館を再現したギャラリーコーナーなどもあり、昭和の村の生活を体感できる設えとなっていた。見学中に雨も止み、意外と広かった映画村のセットの数々を堪能することができた。
1時間ほど映画村を見学してから、バスでベイリゾートホテルへと向かう。ホテルに着くなり、まず温泉に浸かる。入浴後ホテルを出て少し散歩、マルキン醤油記念館へと向かった。醤油はオリーブオイルに次ぐ小豆島の名産品で、昔ながらの製法で作っている蔵も多い。マルキン醤油記念館は工場を改装して、醤油づくりの歴史や製法を紹介した展示スペースを見学できる観光施設となっていた。
そしてホテルへと戻り、夕食を摂る。夕食は飲み放題付きバイキングになっていて、瀬戸内海の海鮮料理に舌鼓を打ちながら、気持ちよく痛飲した。ほろ酔い気分で再び温泉に入浴。ここは湯元オリーブ温泉という名前の中性泉で、源泉の温度42.4℃は小豆島の中で最も高い温度の温泉だった。温泉で疲れを取り、部屋で少し飲み直してから就寝した。