47都道府県温泉巡り・青森編04

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遊覧船から見た幻想的な霧の十和田湖

翌日は、一日中雨だった。この日は十和田湖遊覧船に乗り、十和田湖観光に勤しんだ。昨日も通った奥入瀬渓谷沿いの国道を進み往き、午前11時に休屋エリアへと移動。休屋の波止場から遊覧船へと乗り込む。そして遊覧船から雄大な十和田湖の景観を楽しんだ。雨の十和田湖は霧に覆われていて、見晴らしは良くなかった。ただ、霧に包まれた十和田湖周辺の山々の情景は、なかなか幻想的だった。

遊覧船を降りてから、十和田湖ビューポイントとなる高台を巡ろうかと思っていたが、この日は雨と霧で見晴らしがよくない。またこの日も八甲田ロープウェイは視界が良くないとの情報だった。なので、この日は再び奥入瀬渓谷を訪れ、前日は見学できなかった銚子大滝等を見学した。

山頂駅から青森市内を見渡す

最終日となる4日目は、天気が回復したので、ついに念願の八甲田ロープウェイに乗り込んだ。ロープウェイの山麓駅の駐車場に車を停め、標高差650mのロープウェイに乗り込む。10分ほどで山頂駅に到着。山頂からの眺望は、ところどころ霧に覆われている箇所はあるものの、概ね視界良好。山頂から青森市内まで見張らすことができた。

八甲田山麓から国道103号線を北上し、青森市内を目指す。青森市内に入り青森自動車道の高架が見えたら左折し、その脇を走る国道7号線を進む。しばらく走ると、公園とレストハウスのような施設が見えてきた。ここが縄文時代の遺構、三内丸山遺跡を整備した縄文博物館だった。

スケールの大きな三内丸山遺跡

三内丸山遺跡は青森県が特に力を入れて整備した縄文時代の遺構で、現時点では青森県イチオシの観光地だ。その整備の甲斐もあり、青森を含む北東北・北海道の縄文遺跡群は2021年に世界文化遺産に登録された。

遺跡のエリアに辿り着くと、まず高さ10数mの大型掘立柱の建物が屹立しているのが見える。直径1mの柱の遺構から、想像して建てられたものだが、2000年以上前の縄文時代にこんな建物があったなんて考えると結構愉快だ。また、周辺には竪穴式住居も再現されていた。ここでは茅葺、樹皮葺、土葺といった屋根の構造の違う3種類の竪穴式住居を比較しながら見学することができた。遺跡の隣に建てられた縄文博物館には、レストランが併設されており、昼食に縄文うどんをいただいた。

金木にある太宰治の生家「斜陽館」

三内丸山遺跡を見学してから、車を津軽半島方面へと走らせ、金木の斜陽館を見学する。斜陽館は作家・太宰治の生家を改装し太宰治記念館とした建物で、館内には太宰の初版本、原稿、書簡などが展示されている。また、和洋折衷の入母屋造りの建物は、明治時代の貴重な木造建築としての価値もある。百人以上の来客をもてなしたとされる一階の大広間や、商売の応接間として使われていた洋室、また太宰が幼少期を過ごした二階和室などを順に見学し、太宰の幼少期の生活に思いを馳せた。

レンタカーを青森空港で返却。走行距離は、4日間で536kmだった。そして、17:25発のANA1856便で伊丹空港へと向かう。低気圧の影響でDHC8-Q400プロペラ機は結構揺れたが、問題なく定刻に伊丹空港へと到着した。

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