47都道府県温泉巡り・北九州編02

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休暇村志賀島の露天風呂

志賀島は後漢時代に中国から贈られたとされる金印が発見された島だ。金印には「漢の委の奴の国王」との印章が彫られており、西暦57年に後漢の光武帝が奴国の朝貢団に金印を送ったいう記述が後漢書に記されたいるため、その金印だという説が有力だ。つまりこの島は日本の歴史上記録が残るもっとも古い島であると言うことが出来る。このような歴史的に重要な島に温泉があるのは、驚きだった。ただ調べると温泉は平成17年開湯という新しい温泉で、地下1400mから汲み上げられているものだった。やはり日本は何処を掘っても温泉が出るという事だろう。ただ、玄界灘を眺めながら入浴できる露天風呂は確かに気持ちよかった。

休暇村志賀島前の海岸線

休暇村の周辺は玄界灘を臨む海岸線があるだけで、見所があるわけでは無い。休暇村の裏に志賀島資料館という小さな博物館もあるようだったが、この日は月曜日で定休日だった。仕方ないので、海岸線をブラブラし玄界灘に押し寄せる波しぶきを見ながら時間を潰した。休暇村の目の前は砂浜になっていたので、夏のシーズンは海水浴を楽しむことが出来るのだろう。

晩飯も朝食もバイキング形式だったが、休暇村という施設の特性上仕方ない。ただ旅館的なサービスは一切なく、部屋もベッドルームで布団の上げ下げも無い施設で1泊16,500円というのは、ちょっと高いような気もする。

福岡市博物館・目玉展示物の金印

翌朝10:00に送迎バスに乗り、西戸崎駅へと向かう。西戸崎から香椎線、鹿児島本線、地下鉄空港線に乗って西新駅へと移動。西新駅から「さざえさん通り」を歩き、福岡タワーと福岡市博物館を訪れた。

福岡市博物館の目玉の展示物は、志賀島で発見された金印だ。今回は折角志賀島を訪れたのに、金印にまつわる遺跡や展示物を見学をしていなかった。なので是非福岡市博物館で本物の金印を見学しておきたかったのだ。金印は博物館の最初の展示室に展示されており、暗い展示室の中にぼんやりと小さな金色の印鑑が浮かんでいるように見える様は、なかなか幻想的だった。

少し寂しい武雄温泉の歓楽街

そして博多駅から特急みどり15号に乗り込み長崎方面へと向かう。福岡県の志賀島温泉に続いて、佐賀県の武雄温泉への訪問だ。武雄温泉は1200年前に開湯したと言われている由緒ある温泉で、歓楽街も伴っている如何にも古くからの温泉街という感じだ。ただ、歓楽街のスナックとかは閉まっている店が多く、どうしても寂れた温泉街という感じになってしまう。2022年の9月に西九州新幹線が開業する予定だが、武雄温泉駅から長崎駅までの部分開業となっているので、福岡方面からの集客にはつながらない。佐賀県との議論が進まず武雄温泉から東側の新幹線開業の見通しが立たないなか、新幹線開業は武雄温泉復活の起爆剤とはならない感じだ。

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