47都道府県温泉巡り・熊本大分宮崎編02
散歩から帰ってきて、夕食前に温泉に浸かる。黒川温泉は田の原川の渓谷に30軒ほどの小さな温泉宿がいくつか点在する情緒ある温泉街だ。どの宿も露天風呂に力を入れていて、自然と一体化した趣のある湯浴みを堪能できる。壱の井でも木々に囲まれた露天風呂でのんびりと湯に浸かることができた。
そして、季節に合わせた郷土料理を楽しめる夕食をいただく。食事後、夜の温泉を再び楽しんでから、持ち込んだウィスキーを部屋で飲みながら、秋の夜長を楽しんだ。
翌朝も温泉に浸かってから、温泉街を散策。そして、10:20発の湯布院行きのバスに乗り込む。湯布院でバスを乗り換え。そして、この日の宿の大分県の別府へと向かった。
バスは別府駅前に到着したので、まず荷物をコインロッカーに預けて、路線バスに乗って別府観光の目玉である地獄めぐりを敢行することにした。予めWEBで探した路線バスの時刻表を印刷していたが、別府駅から地獄めぐりに向かうバス路線は多く、どのバスに乗ればいいのかすぐに判断できない。結局観光案内所で教えてもらったバスに乗り込み、海地獄バス停へと向かった。
地獄めぐりとは、別府八湯のひとつである鉄輪温泉の近くにある7つの温泉噴気孔を巡るツアーを指す。7つの地獄のうち、5つが海地獄バス停と鉄輪バス停の間に点在しており、徒歩で巡ることが可能だ。コロナ禍も落ち着き観光客も増えていて、また遠足の小学生たちもいて賑やかな地獄を、海地獄から鬼石地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄の順に巡った。そして、鉄輪バス停から再び路線バスに乗り、別府駅へと戻る。
この日の宿は、別府湾に隣接する海岸線に建つ大江戸温泉物語・別府清風だった。飲み放題付きのバイキングコースが安かったので、つい予約を入れてしまった。別府清風の露天風呂は7階建の建物の最上階にあり、別府湾を見渡すことが出来る。大海原を臨む露天風呂は、やはり気持ちがいい。別府温泉は日本最大の源泉数と湧出量を誇る温泉で、日本最大の温泉街と言う事ができる。そんな別府温泉で、わざわざ再生温泉旅館チェーンの大江戸温泉物語に泊まるのは如何なものかという気もしたが、屋上露天風呂から別府湾を眺めていると、そんなに悪い選択肢じゃなかったと思えてきた。