47都道府県温泉巡り・秋田編02
伊丹空港を11:00に出発した機材DHC8-Q400のプロペラ機ANA1653便は、定刻より15分早い12:15に秋田空港へ着いた。デジカメのSDカードを入れ忘れていたので、秋田空港のコンビニでSDカード買ってからレンタカーのカウンターへと向かう。空港近くのレンタカー屋へと移動し、レンタカーの借り出し手配を行う。車種はマツダ2だった。
ナビをセットし、まず田沢湖へと向かう。事前にネットで調べた情報では田沢湖の遊覧船はコロナの影響で減便されており、この日(6/7)は運航休止となっているようだった。翌日6/8(火)は運航される予定であったが、ネットの情報だけでは不確かなので、現地で情報を確認しておこうと思ったのだった。
田沢湖畔白浜の遊覧船乗り場へと向かう。やはりこの日の遊覧船は休便。しかし翌6/8(火)は営業日となっている事を確認した。
そのままレンタカーで田沢湖を一周。白浜対岸の遊覧船乗り場・潟尻へと到着する。田沢湖観光の目玉、黄金のタツコ像を見学し、田沢湖に張り出すように建っている浮木神社を参拝してから、この日の宿、乳頭温泉郷・鶴の湯温泉へと向かった。
乳頭温泉郷は田沢湖から少し岩手県寄りに進んだところにある。鶴の湯温泉はその温泉郷中心地から少し離れた山奥にある温泉で、秘湯感の高い温泉だ。かつての秋田藩の湯治場で、乳頭温泉郷最古の宿となる。建築年数不詳の茅葺屋根の本陣を初めとして、昭和33年築の1号館から3号館が本陣の周りを取り囲み、昭和61年築の新館が小川を挟んで建っている。
今回宿泊したのは昭和33年築の2号館だった。古い木造の宿で、もちろん冷房等の施設は無い。部屋は6畳一間で、トイレは部屋になく、テレビも置かれていない。快適な宿泊を期待すると少しガッカリすることになるが、湯治場での逗留の雰囲気を思い切り味わいたいのなら、木の窓枠も趣きがあり、情緒満点の滞在となる。ここは古さも楽しむ宿だと言えよう。
宿に着くなり、まずは混浴露天風呂・鶴の湯に入湯する。湯底からボコボコと温泉が湧く白濁した露天風呂で、浸かるだけで肌がすべすべになると言われている。女性用の脱衣室から、白濁した湯に浸かりながら露天風呂に移動することが出来るので、女性にも入浴しやすい作りになっていた。
夜は暖炉のある食堂で、鍋をいただく。この日は宿のWIFIの調子が悪く、私のスマホキャリア・ソフトバンクでは電波も入らない宿なので、テレビも無い部屋では情報に接する事が全くできなかったが、それもまた良しと思える宿だった。