登録有形文化財・駅舎巡礼07

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翌日、秋の乗り放題パスの最終日を利用して、北条鉄道の登録有形文化財駅舎を巡ることにした。

加古川駅の乗り換え改札口

まずJR東海道線・山陽線で大阪から加古川まで移動。加古川駅で加古川線に乗り換える。加古川線の乗り換え口には、無人駅での無賃乗車を防止するために改札口が設けられている。青春18きっぷなどの利用者は、自動改札を通ることが出来ないので、必ず駅員のいる改札で検札を受けないといけない。

加古川駅は常に改札に係員がいるので問題ないが、例えば和歌山線に乗り換える和歌山駅などでは、自動改札があるだけで係員がいないので、青春18きっぷで改札を通るのは少し面倒だ。だけど、秋の乗り放題パスだと問題なく自動改札機を通ることができた。使用日が磁気記録されている切符だから問題なのだろう。

おなじみの青春18きっぷ

もしかすると青春18きっぷも使用日を磁気記録するような仕組みになるかも知れない。つまり連続5日間しか使用できなくなるか、購入時に予め全ての使用日を登録しないといけないシステムになる可能性があると思っている。この場合、途中まで使用済みの青春18きっぷをチケット屋で買えなくなってしまう。現時点では残日数3日とか2日とかの青春18きっぷがチケット屋で売られているが、使用日が決まっているのならその切符は売り物にならないということだ。

北条鉄道1日フリーきっぷ引換券

加古川線を粟生駅で降り、北条鉄道に乗り換え。北条鉄道の女性運転手から1日フリーきっぷ(840円)を買って、有形文化財駅舎巡りをスタートした。よく見るとこの紙はきっぷへの引換券だったが、北条町駅へは行かなかったので正規の切符に引き換えないまま終わってしまった。

北条鉄道の有形文化財駅舎は法華口駅、播磨下里駅、長(おさ)駅の3駅。まず法華口で降り、県道沿いのラーメン屋で昼飯を食ってから播磨下里駅まで徒歩移動。そこから再び北条鉄道に乗り込み長駅で下車。無事有形文化財駅3駅舎の訪問を果たした。

北条鉄道登録有形文化財各駅舎 法華口駅、播磨下里駅、長駅

綺麗に整備されている法華口駅

この3駅に共通して言えることだが、それぞれの駅にサポーター駅長がいて、また周辺住民も協力してとても綺麗に整備されていた。地元の駅を守ろうとする人々の熱意を感じる。その熱意に応えるためにも、またその熱意が持続するよう動機付けするためにも、駅舎を有形文化財に登録する事は有意義だと思う。こういった事が登録有形文化財制度の本来の使い方だろう。

2日前に見た城崎温泉ロープウェイの有形文化財駅舎は、このロープウェイを開設した地元の名士の功績を称えるためだけに、無理矢理登録したような印象を受けた。登録有形文化財制度の訝しさを垣間見たような気がした。

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