世界一周・第二期10
世界一周・第ニ期10日目(2019/11/5)
この日はアディスアベバの博物館を巡った。
まず最初に国立博物館へ移動。ここの目玉はルーシーの骨格展示だ。
ルーシーは1974年に発見された318万年前の化石人骨。初期の猿人(アウストラロピテクス)の中で最初期に発見されたものの一つとされる。全体の40%にあたるまとまった骨が見つかっており、学術的にも貴重である。
国立博物館に展示されているのは、化石人骨のレプリカであり、本物は博物館内に別途保管されている。しかしレプリカでも博物館では最大の目玉展示で、多くの見学者が群がっていた。
続いてアディスアベバ大学内の民族学博物館に移動。ここはエチオピア最後の皇帝ハイレ・セラシエ皇帝の宮殿だった建物で、皇帝の遺品が多く残されていた。皇帝のバスルームとベッドルームも公開されていて、当時の皇帝の生活を垣間見ることができる。
民族博物館には京都大学の分室があり、大学から派遣された日本人職員が駐在していた。その職員におススメのエチオピア料理を尋ねると、エチオピアの主食インジェラはもう試したかと聞かれた。
まだ食べていないと答えると、それは是非食べた方がいいと勧められ、国立博物館の横のルーシーレストランで食べられることを教えてもらった。ちょうど昼過ぎの時間だったので、国立博物館まで戻り、ルーシーレストランで昼食にインジェラをいただく。
ネットで調べると、インジェラは「見た目は雑巾、味はゲロ」という評判だった。イネ科の穀物を発酵させて平たく延ばし、鉄板で片面だけ焼いたクレープ状の食べ物だが、その発酵具合がゲロを連想させる場合もあるのだろう。しかし、それほど悪い味ではない。食べ慣れると美味しくいただけると思える味だった。
夜はピアッサという繁華街に出て、ナイトクラブを何軒か覗いてみた。クラブはどこも照明が暗く、座っている人が客なのか従業員なのかも判別がつかない。取り敢えずビールを何杯か飲んで、アディスの夜をまったりと過ごした。