大阪近郊大回り&飲み鉄旅4
架線トラブルで新快速が停まってしまった。120円切符を持って大回りしている私は、どうなるのだろう。ここで旅行を中止した場合、善意に解釈しても120円の乗車券の払い戻しを受けるだけだ。本来であれば、17:00の運転再開まで、河瀬駅でじっとしているしかない。しかしそれでは、飲み鉄用に予約しておいた、和歌山~新大阪間の特急くろしおに乗ることができない。
JR西日本のおでかけネットを見ていると、振り替え輸送の案内があった。米原・彦根から近江八幡まで、近江鉄道が振り替え輸送しているというのだ。そうだ、近江鉄道があった。この河瀬駅から一番近い近江鉄道の駅は、尼子駅だ。
早速河瀬~尼子駅間の距離を地図アプリで調べる。徒歩で2.5km、32分と表示された。これなら問題ない。歩いて行ける。
時刻表を検索すると、ちょうど1時間後の12:48に、尼子駅を出発する貴生川駅行きの電車があることが分かった。貴生川で草津線に乗って、元のルートに戻ることに決めた。早速尼子駅まで向かう。
ちょうどお昼なので、河瀬駅の周辺で昼食を食べようかと考えたが、駅周辺には飲食店らしきものは見当たらない。仕方ないので、そのまま尼子駅方面に歩き出す。途中国道8号線を横切るので、その路線に何らかの飲食店があるだろう。そう思って歩き出したのだが、案の定国道8号線の交差点にすき家があったので、そこで牛丼をいただいた。
牛丼を食ってから尼子駅に向かう。何人か、私と同じように歩いて尼子駅に行く人を見掛ける。尼子駅で数人の乗客と一緒に貴生川行きの近江鉄道を待つ。すると無人駅のスピーカーから案内放送が流れてきた。12:48発貴生川行き電車は10分遅れで彦根駅を発車したという事だった。振り替え輸送対応で、米原・彦根で発車時間が遅れたのだ。近江鉄道はJRの輸送能力の数十分の一しかない。どうやらこの電車は超満員のようだった。
10分ほど遅れて到着したのは元西武電鉄の900形電車。JRの乗客が輸送能力何十分の一の近江鉄道に乗り込んでいるので車内は超満員だったが、何とか車内に潜り込むことができた。