大阪近郊大回り&飲み鉄旅1
免許更新で、7月に日本に一時帰国した。友人と会う予定もあり、今回は3週間ほどの滞在。この滞在中に、国内ミニトリップを実行することにした。
そこで一度やってみたかった、JR大阪近郊の大回り旅を実行することにした。これは、大都市近郊区間内の運賃において、実際の乗車経路に拘わらず最も安くなる経路で計算するというルールを利用した鉄道旅だ。つまり近郊区間内から一歩も出ないのであれば、隣の駅に移動するのに、どんなに大回りをしても一駅区間の運賃しかかからないのだ。
もちろんルールには制約があって、同じ駅や経路を通ってはいけないし、当然途中下車もできない。しかしこのルールを使うと、途中下車さえしなければ一日中鉄道に乗って大回りしても構わないという事になる。
しかしただ単に大回りするのは、私の性に合わない。今回は大回り旅と飲み鉄旅を組み合わせることにした。「飲み鉄」とは読んで字のごとし列車の中で酒を飲む旅のことだ。だけど大回りと飲み鉄って、普通は相性が良くない。大回りは大都市近郊路線なので、通勤電車を乗り継ぐことになる。電車の中で酒を飲むのは、ちょっと憚れる状況だ。
そこで経路の途中で特急に乗ることにして、堂々と酒を飲める環境を手に入れることにした。大回りの途中で特急に乗ることができるのかという疑問はあったが、以前大都市近郊区間に新幹線の路線が含まれていた事もあるので、多分問題ないと判断した。
ルートは東淀川駅発新大阪駅行きにした。運賃は120円。これで一日中大回りができる。
実は大阪近郊大回りは尼崎の隣駅を発駅にし、尼崎を着駅にすすれば、福知山線、加古川線経由で谷川、加古川まで大回りすることができる。加島~尼崎の大回りが大阪近郊区間の最長距離として知られている。しかし私は飲み鉄を優先するため、新大阪駅までの特急を利用することにして、尼崎に寄ることは断念した。
こうして決めたのが、下に示した大回りルートだ。このうち、高槻→近江今津間のサンダーバードと、和歌山→新大阪間のくろしおの2本の特急に乗車することにした。