47都道府県温泉巡り・埼玉編03
八王子で特急を降り、八高線に乗り換え。そして拝島で降りて、五日市線に乗り換える。終点の武蔵五日市で電車を降りたのは15:27。武蔵五日市駅前のバス停からバスに乗り込み、秋川渓谷・十里木長岳温泉の瀬音の湯へと移動する。

秋川渓谷の橋を渡り瀬音の湯へ向かう
実は、武蔵五日市駅前から瀬音の湯にはバスの便があり、それで移動が可能との事だった。ただ、武蔵五日市発の瀬音の湯へと向かうバスは1日4本しか設定が無く、私が武蔵五日市駅へと辿り着いた15時台にはバスの便が無かった。しかし、代わりに十里木というバス停に停まるバスに乗りそのバス停で降りれば、徒歩10分で瀬音の湯に到着するとホームページには書かれていた。調べると十里木に停まるバスの便は、1時間に2本ほどあるようだった。そして15時32分武蔵五日市発のバスが、十里木バス停に停まることを確認し、そのバスに乗り込む。
十里木バス停でバスを降り、秋川・南秋川沿いの都道を少し歩いた。途中の脇道を進み、階段を上がると秋川渓谷を見渡せる小橋に至る。その橋を渡った先に、瀬音の湯に向かう山道があるようだった。私はスーツケースを引き摺りながらの旅だったので、その山道をスーツケースを担ぎながら歩くのは大変そうで、少し心配だった。また、瀬音の湯のある東京都あきる野市には、熊出現の目撃情報もあり、それも心配の種だった。ただ山道は150mほどなので、登りは少し大変だったが大きな問題なく、ほどなく瀬音の湯の施設へと辿り着くことができた。

コテージ2階から1階リビングを見下ろす
瀬音の湯というのは、日帰りの温泉入浴施設だ。秋川渓谷の観光客やあきる野市の山を散策するトレッキング客をターゲットにした温浴施設となっている。この温浴施設にコテージが併設されており、そこに泊まることができるようになっていた。ただ、私のように温泉のみを目的としてこの施設に泊まる人は少数派であろう。
温浴施設の受付でコテージチェックインの手続きを取ろうとしたが、コテージは別の窓口があるので、そこで呼び鈴を鳴らして係りの者を呼んでくれとの事だった。どうやら温浴施設についでに併設されたコテージという扱いのようである。コテージの受付で食事の場所や入浴の時間を確認する。すると、温浴施設の営業時間内でしか温泉入浴できないシステムになっていて、朝10時から夜10時までしか入浴できないとの事だった。次の日は朝9時に宿を出る予定だったので、朝風呂には入れない。これは少し残念だった。また温浴施設に併設されている売店は午後7時に閉まり、翌朝10まで開かないとの事だった。アルコールの自動販売機が無かったので、酒を買おうと思うと午後7時までに買わないといけない。これもちょっと残念ポイントだ。

瀬音の湯(温泉ホームページより)
瀬音の湯の受付で、コテージの鍵を見せ泊り客であることを伝えると、コテージ客専用の下駄箱に案内してもらえる。そこに靴を預け、そのまま脱衣室へと移動し、大浴場へと移動した。大浴場は渓谷沿いに設けられていて、浴場の外には露天風呂も設えられていた。ゆったりと秋川渓谷を眺めながらの入浴だが、公衆浴場の中なのでザワザワとした雰囲気に終始していて、落ち着いた湯浴みとはならなかった。
コテージは2階建てのメゾネットタイプになっていて、2階は玄関とベッドルーム、1階は秋川渓谷を見渡せる広々としたリビングとキッチン、それにバスタブ付きのバスルームが配されていた。朝は温泉に浸かることができなかったので、このバスルームで入浴する。備え付けの温泉の素を入れて入浴していると、いったい俺は温泉地にやってきて何をやっているのだろうという気分にさせられたが、しかし秋川渓谷を見ながらの湯浴みは気分が良く、のんびりとした入浴タイムを満喫する事ができる。部屋風呂も温泉だったら言う事ないのにと思いながら、朝風呂を楽しんだ。そして午前9時前にコテージをチェックアウトし、十里木バス停から武蔵五日市行きのバスに乗り込んだ。
