47都道府県温泉巡り・埼玉編02

前に戻る

ホテルふじの岩風呂は山梨県最大級

ホテル1階の中庭に広がるプールの横を進み往き、ホテル別館に入る。そして浴場の入口でスリッパを脱いで、温泉の脱衣室へと向かった。ガラス扉を開け、脱衣所から大浴場に入場。大浴場は山梨県最大級の大岩風呂という触れ込みで、流石に開放感のある広々とした湯舟だった。温泉はアルカリ性で、肌にやさしい泉質だ。ゆっくりと湯浴みを堪能して、次は大浴場の奥にある露天風呂へと移動。岩風呂を木々が取り囲み、灯篭がボンヤリとした明かりを立ち上がる湯気がちらつかせ、なかなか雰囲気のある入浴を楽しんだ。

そして宴会場へと移動し、バイキングの夕食をいただく。かつての石和温泉の大型宿泊施設はコンパニオンを呼んで部屋食でどんちゃん騒ぎするというスタイルが主流だったと思うが、今はそんなスタイルは影を潜めている。それと私が利用する一人泊りがOKの温泉宿泊施設は、バイキングスタイルが当たり前になってしまっていた。ホテルふじのバイキングにはステーキや天ぷらのコーナーもあったが、全体的には薄味の料理が多く、少し味気ない夕食となってしまった。まあ仕方ない。

タクシーでほったらかし温泉へと移動した

翌朝は9:30の送迎バスに乗り、石和温泉駅へと向かう。10:04の各駅停車に乗り2駅新宿寄りの山梨市駅へと移動した。山梨市駅のコインロッカーに荷物を預け、タクシーに乗り込む。「ほったらかし温泉に行ってください」と言うと、「はいっ」と返事が返ってきてタクシーは駅を離れた。

ほったらかし温泉は山梨市の山麓に位置する温泉で、創業者が父より相続した山林をボーリングして1995年に温泉掘削に成功、1999年に開業した露天の温泉だ。当初は1日に10人ほどしか利用客がおらず、露天風呂に屋根を架ける事も出来ず、手作りの最低限の設備を限られたスタッフで運営していることから「ほったらかし温泉」と名付けられたとの事。しかしテレビで「変な温泉」として紹介されたこともあり、徐々に利用客が増え、手を掛けていない温泉というのが逆に野趣あふれる温泉として人気を博し、現在では多くの観光客が押し掛ける人気の温泉となっている。テレビアニメの「ゆるキャン△」に登場したこともあり、聖地巡礼の巡礼地としても取り上げられ、人気に拍車がかかっている。

ほったらかし温泉から富士山を臨む

ほったらかし温泉には、1999年の開業当初からある「こっちの湯」と2002年に新たに開業した「あっちの湯」があるが、それぞれ別の温泉として営業していて、どちらも900円の入浴料が掛かってしまう。どちらの温泉にしようか迷ったが、「あっちの湯」の方が広い岩風呂になっており、ゆったりと湯に浸かれるとの事だったので、「あっちの湯」に入ることとした。

入口の自動販売機で900円の入浴料を払い、脱衣室へと移動。100円のコインロッカーに服と荷物を預けて、広々とした湯舟に移動した。湯船からはの景色は、まさに絶景。少し靄のかかった甲府盆地が目の前に広がり、その背後に南アルプスの山々が広がっている。風呂に入った時点では富士山は雲の中だったが、やがて少しずつ雲が晴れてきて、富士山が顔を見せた。脱衣室に戻った私はカメラをロッカーから取り出し、岩風呂越しの富士山を撮影することに成功した。

ほったらかし温泉でゆっくり浸かった私は、少し車道を歩いて山を下っていく。そして2kmほど先にある笛吹川フルーツ公園まで移動した。笛吹川フルーツ公園の中央に位置する展望レストランのガイアに入り、甲府盆地を展望しながら昼食を摂る。ほったらかし温泉まで乗せてもらったタクシーの運転手に電話し、フルーツ公園までタクシーを呼び出し、山梨市駅へと移動。13:42発の特急かいじ28号に乗り込んだ。

前に戻る   次に進む

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です