47都道府県温泉巡り・埼玉編01

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2023年9月に沖縄の温泉を巡り、47都道府県の全てで温泉巡りをするという目標を達成することが出来た。しかし、このうち高知県と埼玉県の温泉が運び湯だったので、この2県の源泉に浸かるための旅行を考えていた。そして2025年5月に高知の土佐山温泉に宿泊し、無事高知県での源泉入浴を達成。(旅行記は 47都道府県温泉巡り・高知県編③ 参照) 残すは埼玉県のみとなった。

埼玉には2023年の3月と7月に2度温浴旅館に泊まり、温泉に浸かろうと企てた。ところが、3月に訪れたナチュラルファームシティ農園ホテルは光明石を使った人工温泉であり、残念ながら天然温泉では無かった。また7月に訪れた西谷津温泉の宮本の湯は近くの源泉からの運び湯であり、源泉に浸かることができなかった。したがって、いまだ埼玉県では源泉に浸かるという温泉体験が実現していない。(旅行記は 47都道府県温泉巡り・関東編 参照)

車窓いっぱいに広がる富士山を眺める

今度こそ確実に埼玉県の源泉に浸かる夢を果たすため、事前に入念な調査を執り行う。埼玉県では源泉があるのは秩父周辺とそこから山道を進んだところにある赤湯温泉や小鹿野温泉といった奥秩父の温泉に限られており、秩父駅をルートの要にして検討する必要がある。そこで秩父駅からの送迎のある温泉宿から探すことにして、秩父駅から数km離れた美やま温泉の一軒宿ホテル美やまに泊まることにした。

埼玉の温泉に泊まることにしたので、その前後に今まで温泉宿に1回しか泊まったことが無い山梨県と東京都の温泉にも泊まることにした。そこで山梨県を代表する石和温泉と、東京の登山コースの入口にある秋川渓谷の温泉・十里木長岳温泉を選んだ。石和温泉では老舗のホテルふじを、十里木長岳温泉では日帰り入浴施設である秋川渓谷・瀬音の湯に併設している宿泊コテージを予約した。

2025年11月4日、新幹線の「のぞみ」と「こだま」を乗継ぎ、新大阪から静岡駅へと移動する。そして静岡駅で弁当とビールを買って、身延線の特急ふじ5号に乗り込む。この日は快晴で、ふじの車窓いっぱいに広がる富士山をゆっくりと眺めながら甲府までの汽車旅を堪能した。

石和温泉の目抜き通りは歓楽街だった

甲府には午後2時過ぎに到着、甲府駅前を少しブラブラしてから中央本線の各駅停車に乗り込み、2駅先の石和温泉駅へと向かう。石和温泉駅前でホテルに電話し、送迎車を呼ぶ。送迎車に乗り込み、午後3時過ぎにホテルふじに到着した。

ホテルふじは創業が昭和42年で、昭和36に温泉が初めて噴出した石和温泉では老舗の温泉宿である。ホテルは温泉の歓楽街となるさくら温泉通りと湯けむり通りに挟まれたところに立地していて、歓楽要素の強い温泉宿というイメージだ。ただ、団体客が減っている現状では、お座敷遊びそのものが衰退していて、宿は家族連れが多く不健全なイメージを感じることは無かった。

少しホテルの周辺を歩いてみる。すると流石にスナックやパブが通りに目立つ。周囲にブドウ畑しかないような温泉地だったので、温泉を起点に夜遊びできる事が前提となっているようだった。関東最大の歓楽温泉と言われた石和温泉だけに、まだ夜遊びが目的で訪れる温泉客もいるのだろう。しかし、私が泊まったホテルふじから歓楽街へと足を伸ばす歓楽客の姿を見かける事は無かった。

そして宿へと戻り、宿の温泉へと向かう。以前調べた情報では、ホテルの最上階に展望風呂があるとの事だったが、現在ではそこは貸し切り風呂としてしか使われておらず、貸し切り風呂を利用しない一般客は別館の大浴場と露天風呂のみしか利用できなかった。

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