47都道府県温泉巡り・福島編03

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皿いっぱいに盛られたカニのむき身

浜とくの食事は、別室での会席料理だった。我々はカニ料理のコースを選択していたが、むき身のカニがドッサリと乗せられた大皿が出てきて、ちょっとビックリ。大皿のカニが無くなったらお代わりを出すと言われたが、とてもそのカニを食べ尽くせそうにない。まあしかし、折角のカニをあまり残すのも失礼かと思い、頑張ってカニを頬張り、何とか大皿のカニを殆ど食べ尽くした。しかし、カニ以外の料理はあまり食べる事ができず、かなり料理を残す結果となってしまった。

私の知人は、仲居として料理を提供してくれたベトナム人を気に入り、一緒に写真に写りご機嫌だった。ただ彼女はカニ以外の料理を残す我々を見て、もう食べられないの?とからかうような表情で我々に問いかける。おいしいカニをいっぱい食べ過ぎて、他の料理はお腹に入らなくなったと伝えたら、彼女はケラケラと笑っていた。

夜ノ森駅の遺構が展示されていた

翌日は福島県の震災遺構を巡るドライブに出かける。まず2011年の震災後は原発事故の対応拠点として活用されていたJビレッジを見学。長らくスポーツ施設としては使われてなかったが、2018年から部分的にトレーニング施設として再開。現在では完全にスポーツ施設としての機能を完全に復活させていた。

次に「とみおかアーカイブミュージアム」を見学。ここは富岡駅や夜ノ森駅等の鉄道遺構も展示されていて、震災後の鉄道の混乱も実感することができる展示となっていた。

そして東京電力廃炉資料館を見学。原子力発電所災害という、事故の当事者側の資料館だが、二度とこのような事故を起こさないとの反省と教訓を内外に伝えるための資料館として位置づけられており、なぜこの事故が起こったのか、正直に分析していると感じた。特に3/11以降、1号機から4号機までどのような状態でどのような危機に晒されていたのかを詳細に解説していたのが、興味深かった。

地震の爪痕を残す請戸小学校1階教室跡

次は東日本震災・原子力災害伝承館を見学。ここは東日本大震災が複合災害であったことを伝える伝承館で、被災した住民による語り部講話も毎日実施されている。我々が訪問した時も、語り部講話が実施されていて、震災や原発災害の恐怖の生の声を聴くことができた。

最後に震災遺構・浪江町立請戸小学校跡を見学。ここは津波が襲った爪痕が1階部分に残されている震災遺構で、その小学校を増改築して、多くの人々が見学できるようにした小学校跡だ。1階の教室は、倒された戸棚や流された床材や壁などもそのまま残されていて、津波の怖さを実感することができた。あと、災害当日の様々な記録も充実していて、教員が的確に判断し、学校から少し距離のある小山に児童全員を避難させることにより、犠牲者を出さなかったことも紹介されていた。地震後に請戸小学校が水に浸かっている写真も展示されていて、教員の的確な判断が無ければ、大きな被害が出ていただろうと痛感した。

ホテル華乃湯の名取川沿い露天風呂

福島浜通りの震災遺構巡りを終え、高速道路に乗り仙台へと進む。仙台南ICで高速を降り、秋保温泉へと向かった。秋保温泉では温泉中心地より少し離れた名取川沿いに建つ温泉ホテル「華乃湯」に泊まる。ホテル形式なのでベッドが設えられている部屋だったが、部屋にマッサージチェアが置かれているのは嬉しかった。

華乃湯には1つの内風呂と3つの露天風呂があり、湯巡りを楽しむことができる。特に川沿いの露天風呂が秀逸で、静かに流れる名取川を見下ろしながら、ゆっくりと湯浴みを楽しむことができる。山沿いの露天風呂も情緒があり、中性に近い弱アルカリ性の優しい湯を目いっぱい堪能した。

秋保温泉の食事はバイキング形式。和風イタリアンというジャンルの料理との事だったが、私には普通のバイキングと何が違うのか良く分からなかった。まあ、バイキングにあまり大きな期待をすることはできない。ただ、アルコールはオールインクルーシブになっていて、酒飲みの私にはうれしいプランだった。酒が飲めない知人には、申し訳なかったが・・・

そして翌日ホテルをチェックアウトし、仙台空港へと向かう。初宿泊の福島県の温泉を含め、盛り沢山の旅行だった。

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