中央アジア周遊ツアー05

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ラフモン大統領の肖像画展示

翌日はドゥシャンベ観光。やはり連日暑いので、例によって博物館入り浸りパターンとなった。タジキスタン総合博物館はホテル近くの国旗公園内にあり、ホテルシュモンから5分ほど歩いたところに位置する。4フロア22ホールからなる博物館はとにかく馬鹿でかい施設で、外観・内装とも旧ソ連の威光を彷彿とさせる立派な建物だ。ここもタジキスタンの石器時代から現在までの歴史が展示されている。またこの博物館では、ラフモン大統領の肖像画などの展示物が多かった。30年以上の長期政権により、個人崇拝が進んでいる事を確認させられた。

カザフスタン、キルギスの博物館と同様、この博物館もチンギスハンとチムール時代の歴史展示が殆ど無かった。後で日本に帰ってから調べたら、中央アジア地域はチンギスハンとチムールによって都市国家機能が完全に破壊され、その後再建されたウズベキスタンの都市(サマルカンド、ブハラ等)を除き、遊牧民のみが暮らす文化的な不毛地帯となってしまったようだ。そのため、そもそもその時代の展示物が無いというのが実態のようだった。

荘厳な内装のロハット・ティーハウス

前日は思わずジョージア料理を食べる事になってしまったので、夜はやはりタジキスタン料理が食べたくなり、ホテル近くの料理店を探した。すると、ロハット・ティーハウスという飲食店が有名店だとのネット情報を得る。ティーハウスとは現地語でチョイホナで、トルコのチャイハネ(寄合茶屋)に相当する言葉だ。喫茶店の機能がメインだが、食事も提供する施設となっている。

ティーハウス・ロハットは1958年に建設されていて、ソ連時代の重厚な印象の飲食店だ。店内は広々としていて、柱や壁・天井は荘厳な装飾に覆われていた。ただ、時間が早かったせいで私以外の客はいなかった。いただいた食事はラグマンとマントゥ。ラグマンはカレーうどんのような料理で、クミンやコリアンダーが効いた羊肉のスープに茹でた手打ち麺を浸した料理だ。マントゥは大きな蒸し餃子。日本人でも安心して食べられる味だった。これにビールを付けて77ソモニ、日本円で1,100円ほどだった。

ホテルシュモンで飛行機遅延の連絡を受ける

そして翌日は、アルマトイに戻る日だ。アルマトイからアシアナ航空に乗ってソウルに向かい、そしてソウルから関空へ戻る予定だった。飛行機はドゥシャンベ空港を昼の1時半出発なので、11時前にゆっくりと空港へ移動すればいい。朝起きてメールをチェックすると、アスタナ航空からの連絡を確認。ドゥシャンベ~アルマトイ便が夜7時の出発へと遅延するとの連絡だった。えっ、これだとアルマトイ到着が8時45分になってしまう。アルマトイ発ソウル行きの便は夜10時出発なので、殆ど余裕のないフライトスケジュールになってしまった。少しでも遅れると、ソウル行きの便に乗れなくなってしまう。

ドゥシャンベ~アルマトイのアスタナ航空便はソウル行きのアシアナ航空便と別切りなので、もし遅れたとしても、後続の飛行機への振替えは保証してもらえない。かなりのピンチに陥ってしまった。

ドゥシャンベ空港の待合室

取り敢えず空港へと早めに向かう事にする。午後2時に空港に到着し、アスタナ航空のオフィスを探す。しかしオフィスは見つからず、空港のインフォメーションで尋ねたら、アスタナ航空の職員は3時に来てチェックインの受付を始めるので、それまで待てとの指示を受けた。

3時に受付が始まったので、早速職員に私の接続便はどうなるのかを確認する。職員は色々と調べてくれたが、結局ドゥシャンベ発の飛行機の出発時間はさらに遅れそうで、アシアナ航空への接続は無理だろうとの事だった。なので、アルマトイの空港に着いたらまずアシアナ航空のオフィスに向かって代替便の手配をしてもらい、その後アスタナ航空のオフィスに行ってホテルの手配をしてもらえばいいとの案内であった。接続便には乗れないが、遅延対応の手配をしてもらえそうな雰囲気だったので、取り敢えず安心した。

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