南カリブ海クルーズツアー04
クルーズ2日目、船は米領ヴァージン諸島のセント・クロイ島フレデリクステッドに寄港した。米領ヴァージン諸島の中で町があるのは、セント・トーマス、セント・ジョン、セント・クロイの3島だけだが、その中でセント・クロイが最も大きく人口は2番目に多い島だ。ただ、セント・クロイは他の2島から少し離れており、ヴァージン諸島の玄関と呼べるセント・トーマスからの移動が不便なので、観光開発が最も遅れている島だともいえる。
今回寄港したフレデリクステッドも小さな町で、3階建て以上の建物など見当たらない田舎町だった。土産物屋も露天商があるのみで、町の商店は地元民のスーパーくらいしかなかった。取り敢えず港近くのフォート・フレデリックという小さな要塞を観光し、すぐに船に引き上げた。
船に戻ってから早めの昼食をビュッフェで摂り、クルーズ船9階のプールデッキへと移動。そのまま夕方まで日光浴を楽しんだ。特にエクスカーションに参加した観光客が戻ってくるまでは、船に滞在している人も少なく、のんびりと甲羅干しを堪能できた。
6日目の夜を除き、ディナーはメインレストランでアラカルトの料理をいただいた。メインレストランでは前菜・メイン・デザートを何種類かの料理から選ぶことができ、またフレンチやイタリアン、カリビアンなど、毎日趣向が違ったメイン料理をいただけるので、飽きる事が無かった。夕方5時からの早めの席を予約していたが、カジノが寄港地を出港した6時か7時過ぎにならないと開帳しないので、食事してからカジノを楽しむには、早めの席の方が都合が良かった。
そして次の日は、セントマーチン島フィリップスバーグに寄港。港で待っていたバスに乗り込み、マホ・ベイ・ビーチへのエクスカーションに参加した。
マホ・ベイ・ビーチはセントマーチン島の南海岸の美しいビーチの一つだが、何よりこのビーチが有名なのはビーチのすぐ横に飛行場があり、飛行機が地上スレスレをフライトする事で世界的に知られている事だ。ビーチは本来なら滑走路の一部と言えるようなところにあるので、離発着前後、低空飛行する飛行機がビーチの真上を通過する。その飛行機の姿を撮ろうとしてカメラを持った観光客が集まってくる。
特にエールフランスやKLMのジェット機の迫力がすごい。私も多くの観光客に混じり、次々と飛来する飛行機をカメラに収め続けた。
4日目はアンティグア島セント・ジョンズに寄港。ここでは島の南部にある世界遺産の旧イギリス軍の造船所ネルソンズ・ドッグヤード見学のエクスカーションを、事前予約していた。ところが乗船日にこのエクスカーションは中止になったとの連絡が入った。代わりのエクスカーションに参加できないか探したが、ネルソンズ・ドッグヤードを観光できるエクスカーションは全て予約する事が出来なかった。どうやらネルソンズ・ドックヤード自体が観光客の受け入れを止めているようだった。
仕方ないので、この日はセント・ジョンズのダウンタウンを散策した。まず、丘の上に建つセント・ジョンズ・カテドラルに向かう。カテドラルは美しいフォルムの木造礼拝堂だったが、残念ながら入口は閉まっていて入場できなかった。
その後町をブラブラと見学し、港近くにあったカジノに立ち寄る。30分ほどカジノで時間を潰してから船へと戻った。