南カリブ海クルーズツアー02
ニューヨークで2泊し、2日目にマンハッタンを観光。観光先として選んだのは、マンハッタンの展望台巡りだった。
マンハッタンには次々と高層ビルが建てられ、幾つかの新しい展望台がオープンしている。そこでニューヨーク5大お上りさんというべき展望台を、順に登ってみようと思った。5大お上りさんとは、竣工年が古い順にエンパイヤステートビル、ロックフェラー・センタービル、ワンワールド・トレードセンタービル、エッジ、サミットの5つの展望台だ。このうちエンパイヤとロックフェラーは前に登ったことがあるので、残り3つの展望台を制覇しようと考えた。
5月17日(金)、NJトランジットのターミナル、NYペンステーションから歩いて、エッジのあるハリソンヤードへと歩いて向かう。11時に予約を入れていたが、10時45分にはビルに辿り着いたので、早めに展望台へと入場させてもらった。
エッジは西半球で最も高い場所にある屋外展望台。2020年竣工で、私が前にマンハッタンを訪れた時(2019年)には、まだ完成前のビルだった。ビルの100階部分から三角形に張り出した空中フロアの上に立ち、ハドソン川や摩天楼群を一望することが出来る。平日の昼間でも多くの観光客で賑わっていた。展望台の床は一部透明のアクリル板張りになっていて、遥か眼下の風景を見下ろすことが出来る。高所恐怖症の人は足がすくんでしまうようなスリリングな体験ができる事が評判の展望台だ。
1時間ほどでエッジの観光を終え、メトロに乗って展望台サミットがあるグランドセントラル駅地区へと向かう。サミットは1:30に入場予約をしていたが、12時過ぎにはグランドセントラル駅に着いてしまったので、駅付近で昼食を摂る事にする。駅にフードコートがあればそれを利用しようと思ったが、残念ながら軽食を摂れるような店は開いていない。仕方ないので駅に隣接したレストランを利用しランチを頂いた。
普通のランチセットが45ドル、ビールが9ドル。ところがこれにサービス料と税金が余分に掛かってしまい、会計は八十数ドル。これにチップをつけると100ドルでお釣りを貰える状況に無かった。NYは飲食店物価が高騰しているが、それに加えて当たり前のように税金、サービス料、チップを追徴されるのが痛い。レシートを見て呆れながら店を出るしかなかった。
そしてワン・ヴァンダービルトの91階から93階に位置する展望台サミットへと入場する。この展望台はガラスと鏡に囲まれた異次元空間にいるような展望台だ。空中に浮かんでいるような、圧倒的浮遊感と開放感を堪能できる仕掛けだった。屋外の展望台も床と壁が透明のアクリル板で、空中浮遊感を楽しめる。景色を展望する事より、空間を楽しむ事を主眼としたような展望台だった。
サミットから再びメトロに乗り、今度はロウアーマンハッタンのワールド・トレード・センターへと向かう。ワールド・トレード・センターには1997年と2002年、2013年の3回訪れている。
1997年にはテロにより倒壊する前のツインタワーの展望台に登ることができた。2002年はテロを受けた半年後の、壊滅状態のワールド・トレード・センターを見学。2013年には竣工直前のワールド・トレードセンターを、外から見上げるのみだった。そして今回、27年振りにこの地区の高層展望台を観光した。ただ今回観光したのはツインタワーの展望台では無く、全米一の高さのワン・ワールド展望台である。
ワン・ワールド・トレード・センターはビルとしても全米一の高さを誇る。ただ、メインの展望台には屋外の展望スペースが無く、屋内展望台のみだった。しかしロウアーマンハッタンに位置するこの展望台は、ハドソン川やイーストリバー、それとアッパー湾を見張らすことができ、自由の女神を初めとするマンハッタンの水域の景観を楽しむことが出来る。周囲には比較的高層ビルが少ないので、景色の眺望という意味では他の5大お上りさんより楽しめる展望台だった。