ラスベガス・カジノ04
この日の夜は、ストリップ通りを挟んでフラミンゴの対面にあるシーザースパレスで、アクロバティック・アダルトショーの「アブサン」を観劇。テント小屋でのエロティック・サーカスというコンセプトのショーだが、それほど刺激的な出し物は少なく、寧ろ客の頭上で繰り広げられるサーカスが迫力満点だったが、一つ間違えたら客を巻き込んだ大事故になりそうで、日本ではまず開催できないショーだと感じた。ただ、チケット代は232ドル。日本円に換算するのが恐くなる値段だが、折角ラスベガスに来たのだからショーを見ないのはつまらないと思い、奮発してしまった。
次の日、再び朝からカジノフロアへ移動し、まずBJに参戦。しかし、残念ながら見どころなく200ドル負けだった。続いてバカラに参戦。200ドルの予算でいつもの倍賭け作戦。ミニマムが25ドルなので、4連勝して400ドルをゲットしたらやめる作戦で臨んだ。しかし、残念ながらタテヅラはバンカーもプレイヤーも2で終わってしまい、残り20ドルとなったところで終了。中途半端に余ったのはバンカー勝ちのコミッションの余り金があるからだった。
そしてまたBJに参戦。120ドルの予算で、120ドル勝ちか無くなるまで勝負だ。途中105ドル勝ちの局面があり、あと1勝すれば120ドル勝ちをゲットできるところだったが、そこでダブルチャンスがあり、ダブルしたら親に6から激ツモで21を作られてしまい、敢えなく敗退。その後は手札がブタばかりで、結局120ドルを溶かして終わってしまった。
この時点で午後3時であったが、残念ながらこの日は500ドル負けを喫していた。1日のリミットを500ドルと決めていたので、中途半端な時間だが勝負を終える事にして、時差ボケもあり夜のヒップホップダンスショーの観劇時間まで昼寝をしてしまった。
ラスベガス4日目は週末価格でフラミンゴホテルの宿泊料が大幅に上がってしまうので、宿をダウンタウンに移す事にしていた。ホテルのチェックアウト時間は午前11時。それまでの間、BJで遊ぶ事にした。ところがフラミンゴホテルで2台あるBJ台の席は全て埋まっていて、参戦できない。変形BJは席が空いていたが、親の22がプッシュ(引分)になるというルールで、私は相性が悪いので参加を見合わせる事にする。
そこでまた隣のリンクホテルに移動し、BJに参戦した。ところが、そのBJの5人掛けテーブルで居合わせた人が、ヒットするかステイするか延々と悩むタイプのプレイヤーで、なかなかゲームが進行しない。結局チェックアウトタイムの15分前で打ち止めにし、▲30ドルという中途半端な結果で終わってしまった。結局ストリップでのカジノの戦果は800ドル負けとなった。
傷心の私はトボトボとホテルをチェックアウトし、ストリップとダウンタウンを結ぶ路線バスのデュースに乗り込む。金曜日、昼下がりのバスは満席で、スーツケースを持ってバスに乗り込んでしまった私は、結構迷惑な存在だった。しかし800ドル負けの状況では恐ろしく高いタクシーに乗る気にもなれず、スーツケースの前で小さく足を折り畳んだ状態で座席に座り、1時間ほど掛けてダウンタウンまで移動したのだった。