西カリブ海クルーズツアー01
今まで世界中を旅行したが、カリブ海には一度も足を踏み入れたことが無かった。会社を辞め自由時間を取れるようになったら、是非カリブ海を旅行してみたいと思っていた。
カリブ海には多くの国や島があり、それらを巡ってみたいと思っていた。これらの国々を飛行機でホッピングすることも可能だが、飛行機の便が限定的で、様々な国々を思うように巡る事は難しかった。しかしカリブ海にはクルーズ船がある。というか、カリブ海はクルーズのメッカである。またカリブ海のクルーズには、もれなく私が好きなカジノが付いている。
調べると、マイアミから西カリブ海方面のいくつかの国や島を巡るクルーズがあり、私の希望にピッタリだった。なので2020年5月に、マイアミ発のバハマ、ジャマイカ、ケイマン、コズメル(メキシコ)を巡るクルーズ船を予約した。ところが2020年より世界を席巻したコロナ禍の影響でクルーズは中止。その後クルーズは再開のめどが立たず、結局予約したクルーズは払い戻しを受けることになってしまった。まあ世界的な災難だったから、仕方がない。
そして3年が経過し、2023年海外への往来が完全に自由になったのを見計らって、改めてカリブ海クルーズを予約した。コースは前述の通り。MSCクルーズのマイアミ発着の西カリブ海周遊コースだった。
この3年、恐るべき勢いで円安(ドル高)が進行してしまった。またアメリカでは驚異的な物価高が猛威を揮っている。クルーズ代金がとてつもなく値上がりしていないか心配だったが、マイアミ発7泊8日のMSCシースケープ号のバルコニー付高層階ダブルルーム一人利用でUS$1,467とのことだった。日本円で20万円程、7泊8日なので1日当たり2万5千円だ。これで飲み食いできて何か所かの寄港地まで運んでもらえる。クルーズはやっぱりお得だと感じて、予約を即決した。
マイアミには日本からの直行便が無い。飛行機が遅れてクルーズに乗れなくなるリスクを考えると、余裕をもった日程を組みたかったので、行き帰りともアメリカで2泊する日程を組んだ。行きはシカゴとマイアミで1泊ずつ、帰りがマイアミとサンフランシスコで1泊ずつだ。
しかし円安と物価高を受けて、アメリカのホテル代は恐ろしく高騰していた。シカゴとサンフランシスコは空港近くのモーテル、マイアミでは行きはダウンタウン、帰りはビーチサイドで一泊ずつする事にしたが、ホテル代はそれぞれ2万円前後だ。中でもマイアミのダウンタウンは安いホテルを探すことが難しかった。しかし、アゴダでUS$142(約2万円)のAsot Hotel Miamiというホテルを見つけ、そこを予約する事にした。
アゴダのクチコミ評価も10点満点で7.2だったので、それほど悪いホテルじゃないと判断していたが、予約を済ませた後、念のためグーグルでもホテルの評価を調べてみた。するとグーグルの評価では5点満点の1.1。なんと評価は最低だった。クチコミ情報を読むと、激しい怒りのメッセージが連続している。宿泊の前日や前々日、酷い場合は当日に予約がドタキャンになり、慌てて代わりのホテルを探さざるを得なくなった等、とんでもない目に遭ったというメッセージばかりだった。しかも何日経ってもキャンセル代が返ってこないという報告もある。こんなホテルには泊まってられないと思った。
アゴダの評価を読み直す。すると(恐らく特定の人が)数十件、同じ評価を投稿していた。満点の10点で「Excellent! 」と書かれていた投稿が、何十件も続いているのだ。それで評価値がカサ上げされ、平均値が7.2になっているというカラクリだった。うーん、騙された。
仕方ないので、私はAsot Hote Miamiをキャンセルした。キャンセル代として宿泊料の7割取られてしまったが、これは授業料として諦める事にした。教訓として、アゴダでホテルを予約する時は、クチコミの評価だけでホテルを選んではいけないという事だ。というか、今後は泊まったことが無いホテルをアゴダで予約しないようにしようと、誓う事にした。
代わりに予約したホテルは、クルーズターミナル近くのホリディ・イン。1泊4万円以上掛かってしまったが、まあマイアミのダウンタウンでまともなホテルを取ろうと思うと、このくらいの出費は仕方ないと考えないといけないのかも知れない。