ポイペトカジノツアー③01
コロナ禍が落ち着きを見せ、日本と中国以外の国では国境の移動がほぼ自由化されてきた。カジノが無い日本やタイを行き来するだけで、その他の国に行けなかった私は、ようやくカジノに行けるようになった事を喜んだ。そして2022年8月上旬に空路でカンボジアのプノンペンに向かい、2年半ぶりにカジノを楽しんだ。もうカジノに自由に行けるようになった事を確認した私は、次は積年のテーマであるタイ陸路国境カジノ旅を実行しようと思った。
カジノがある比較的大きな国境は合計8カ所。カンボジアが3カ所、ラオスが2カ所、ミャンマーが3カ所だ。ただ、ミャンマーは軍政が復活しており、自由に国境を移動できるのか、またカジノは復活しているのか情報不足だ。8ヶ所全てのカジノは訪問済みだが、このうち①のコッコンは2004年に訪れて以来18年間行っていないので、久しぶりにコッコンのカジノに行ってこようかと思った。
ところがコッコンの情報を色々調べてみると、カジノは開いているようだったが、天候がよくない。雨季のタイ東海岸地区はバンコクの2倍以上の降水量があるとのことだった。コッコンへはタイのトラート空港からタイの国境の町ハートレックへと向かい、陸路国境を越える方法が一般的だが、このトラート~ハートレック間はタイの国土の中で一番狭い幅の国土となっている。つまり急峻な山岳地帯と海に挟まれた道を進まないと、コッコンに辿り着けないのだ。バンコクの2倍以上雨が降るこの地区では道路が冠水したり土砂崩れがあったりして通行止めになる事も多そうだった。そんな道を雨季に移動するのはリスクが高い。なので、コッコン行きは諦める事にした。
次は④のサワンナケートを検討してみた。タイの東北地区に接するサワンナケートは雨期でもそれほど多くの雨は降らない。サワンナケートは比較的大きなカジノリゾートなので、久し振りの国境カジノ旅として適当だ。しかし、サワンナケートのカジノホテルを予約しようとして色々な予約サイトを当たったが、どのサイトでもホテルの予約ができなかった。ホテル自身のホームページを当たっても、他のホテル予約サイトに飛ばされるだけだった。そして色々と情報収集すると、ホテルは休業中との事が分かった。サワンナケート行きも断念せざるを得なかった。
結局消去法で、2年半ぶりの国境カジノ旅は、②のカンボジアのポイペトへと向かう事にした。ポイペトはタイの陸路国境の中で最も外国人に人気のある国境で、雑然とした雰囲気の落ち着かない国境だが、YouTubeなどでもカジノの通常営業が再開している事が確認できた。まあ安心して行ける陸路国境カジノとして、色々国境情報が不透明な現状ではポイペトしか選択肢が無かったという事だった。