47都道府県温泉巡り・青森編03
石ヶ戸休憩所から奥入瀬渓谷のビュースポット巡りを始める。まずは上流方向(十和田湖方向)の阿修羅の流れを目指す。阿修羅の流れは奥入瀬渓谷の代表的なビュースポットで、キメの細かい泡が湧きたつ激しい水流が岩を砕くような勢いだということで、阿修羅の流れと呼ばれている。間近で見ると確かに迫力満点だった。
そして更に上流へと歩き、九十九島や雲井の滝などのスポットを見学する。各スポットには駐車場は無いとの事だったので、私は石ヶ戸休憩所に車を停めて歩いてスポット巡りをしたが、実は各スポットには車が数台停められるスペースがあり、平日のこの日はどのスポットでも車を停める事が可能だった。それを知らなかった私は石ヶ戸休憩所から雲井の滝まで6kmほどの道を往復したのだったが、まあいい運動になった。
休憩所に戻り遅めの昼食を摂ってから、次は八甲田ロープウェイを観光しようと思っていた。しかし石ヶ戸休憩所を離れる頃には雨が降り出してきた。八甲田ロープウェイのホームページを確認すると、霧のため視界が殆ど無いとの事。私はロープウェイ観光を諦めて、そのままこの日の宿の酸ヶ湯温泉に向かうことにした。
途中、八甲田山麓を見渡せるアーチ橋として有名な城ヶ倉大橋を見学しようと思ったが、城の倉大橋はナビに登録されておらず、当て推量でドライブしていたら道に迷ってしまった。結局酸ヶ湯温泉には午後4時前に到着。チェックイン手続きをして、まず一風呂浴びようとした。ところが、部屋へと案内してくれた従業員から意外な事を聞かされてしまう。
酸ヶ湯温泉にはビバ千人風呂と呼ばれる大きな混浴大浴場があり、夜と朝に一時間ずつ設けられた女性専用時間を除くと、いつでも大浴場に入浴することが出来る。私は6時前までゆっくりと風呂に浸かってから、夕食を頂こうと考えていた。ところが私を部屋に案内してくれた従業員から、「今風呂の女性更衣室を改装中なので、大浴場は男女入替制になってます。夕方までの男性の入浴時間は、4時半で終わりです」と知らされた。4時半?!、あと30分しかない。
私は慌てて浴衣に着替え、すぐ大浴場へと向かう。早めに宿に到着した宿泊客や日帰り客で浴場は大賑わいで、ゆっくりと入浴する事は叶わず、4時半までの入浴時間はあっという間に過ぎてしまった。ただ夕食後の風呂は空いていて、160畳の広く雰囲気のある浴場を十分堪能することができた。