47都道府県温泉巡り・東京茨城千葉編03
磯原から常磐線の上り列車に乗り、我孫子駅で下車。家系のラーメン屋で昼食を摂ってから、成田線へと乗り換える。成田駅で再び乗り換え、千葉県の東端へとドンドン向かって行く。そしてどん詰まりの銚子駅に降り立った。
銚子駅前のコンビニで酒とつまみを調達し、今度は銚子鉄道に乗り込んだ。銚子鉄道は赤字が続き、何度も存亡の危機を迎えている鉄道だ。最近もコロナ禍の観光客減で深刻な打撃を受けたとの事だった。しかし赤字であることを逆手に取り、色々なグッズ販売で成果を出している事で有名な鉄道でもある。特に銚子名物の濡れ煎餅は評判がよく、売り上げもそこそこあるようだ。しかし、物販だけで鉄道部門の赤字を補う事は出来ず、やはり存亡の危機にある事には変わりないようだった。
終点の一つ手前の犬吠駅で電車を降りる。そして駅から伸びる上り坂をトボトボと歩いて、丘の上を目指す。丘の上に建つ昭和37年開業の老舗温泉ホテル・犬吠埼ホテルがこの日の宿だ。ホテルの客室は、「究極の寝室」と名付けられた格安のシングルルームが宛がわれた。最近一人客対応するため、こういった狭めの部屋を用意している宿泊施設が増えてきている。犬吠埼ホテルのシングルルームも、もともとは設備室か従業員の休憩室だった部屋を客室に改装したような部屋だった。
ホテルの大浴場はホテルの地下にあり、犬吠埼の海を臨める眺望露天風呂があった。ただ、台風の影響で手すりが壊れていて、手すりに近づかないようにカラーコーンとコーンバーが並べられている。折角の眺望もコーンに邪魔されて、少し興ざめだった。
その後、犬吠埼灯台などを観光し、海鮮料理をメインにした夕食を楽しむ。そして夜の露天風呂を堪能してから、銚子で買った酒とつまみを嗜み、寝床に就いた。
翌朝チェックアウト後、銚子鉄道の終点外川駅まで歩いて、再び銚子鉄道に乗り込む。銚子駅から総武線に乗り、東京都心へと移動。新木場、東雲、有明などの湾岸地区をブラブラと散歩した。そして日暮里でタイの友人と再会。タイ入国手続きの情報交換などをしながら、居酒屋で酒を酌み交わした。
そして、一人で新宿に移動。ゴールデン街で少しだけ飲み直してから、バスタ新宿へと移動。梅田行きの夜行バスで、大阪への帰途に就いた。