47都道府県温泉巡り・愛知編03
翌朝、9:30にホテルをチェックアウトし、送迎車で伊良湖港まで送ってもらう。伊良湖港のコインロッカーに荷物を預け、伊良湖岬灯台の見学へと向かう。伊良湖岬灯台は渥美半島先端に建つ高さ約15mの白亜の灯台だ。伊良湖の海で波に乗るサーファー達を横目に、伊良湖港からの遊歩道をトボトボと歩みゆく。すると海に突き出すように屹立する灯台が見えて来る。高波が来ると上まで波が被ってしまいそうな灯台だった。
帰りはルートを変えて、山の中の小路を少し歩き、伊良湖港へと戻る。そして11:05発の高速船に乗り込む。高速船は知多半島の河和港行きだが、途中三河湾の篠島と日間賀島の離島に立ち寄る。私は日間賀島で降り、島の観光をすることにした。
日間賀島は0.77k㎡の小さな島だが、人口は1869人(2015年)。人口密度は2727人/k㎡で、船でしか行けない離島の中では人口密度日本一の島だ。
因みに昭和40年代までは人口密度日本一の島は長崎県の端島(軍艦島)で、面積0.063k㎡で最大人口は5267人との事だった。つまり人口密度は83600人/k㎡。やはり軍艦島は桁違いの人口集積地だった。日間賀島はそこまでの人口集積地ではないが、最高標高は30.2mで、全土にわたり集落が広がっている。高速船から臨んだ日間賀島には山が無く、集落が平べったく広がっているみたいで、写真で見た軍艦島のようなイメージだった。
日間賀島に上陸した私は、港の前の食堂で昼食を摂る。ネットで評判だった乙姫という食堂で、たこぶつ定食とビールをいただく。なかなか食べ応えのある肉厚のタコブツで、案外美味しくいただけた。
その後1周4km弱の島をグルリと一回りする。日間賀島資料館や、三河湾の島々に一つしかない信号などを見学しながら港へと戻り、今度は知多半島の師崎港行きの高速船に乗り込んだ。
師崎港からバスに乗り換え、港から1.6kmほどの所に位置する温泉旅館の花乃丸へと向かう。ここがこの日の宿だ。花乃丸は南知多温泉郷の東端に位置する温泉で、加水加温はされているものの、掘削された天然温泉だ。宿に着くなりまずは温泉。伊勢湾の海を臨みながら、のんびりと露天風呂に浸かった。続いて宿泊コースについていた個室の露天風呂を堪能。こちらは山を見ながらの入浴となったが、ゆっくりと湯浴みを楽しめた。