バンコク隔離ホテル生活08
ホテルに隔離されて5日目、12月29日に1回目のPCR検査を受診した。提携しているバムルンラード病院に連れていかれて、そこでPCR検査を受けるのではないかと想像していたが、実際はホテルのフロント階にバムルンラード病院の医師がやって来て、そこで受診するというシステムだった。
口と鼻の中に綿棒を突っ込まれ、そこで粘膜を採取する。検査自体は1分以内で終了した。
そして次の日、医者から電話が掛かってきて、検査結果は陰性だったとの報告を受けた。これを経て晴れて感染疑い者としての扱いから、無感染者としての扱いに変わる。
まず食事が弁当から、お皿に盛られたルームサービス形式の食事へと変更された。多分、回収された喫食後の弁当は感染源として扱われ、弁当容器ごと焼却処分になっていたと思うが、ルームサービス形式の食事は皿に盛られているので、容器ごと捨てられるという扱いではなくなる。無感染者として扱われたと一番感じた瞬間だった。
そして、7日目から1日1時間の屋外運動が許されるようになった。前日に予約した時間になると、係員が部屋まで迎えに来てくれる。そしてエレベーターに乗ってホテルのフロント階へと移動。ホテルの庭園を散歩することが出来る。また、フロント階にはテニスコートやパターゴルフがあり、ヨガマット、ダンベルなども置かれており、予約すれば軽運動することも出来る。
ホテルのフロント階は、バンコク有数のデパート・ターミナル21の屋上にあった。ターミナル21は前からよく利用しているデパートだったが、この屋上にこんな空間が広がっているとは全く知らなかった。ホテルの庭園をグルリと歩く。庭園は結構広く、一周およそ10分くらいの散歩コースとなった。
宿泊客はサッカーボールを蹴ったりストレッチをしたりして、思い思いに体を動かしていた。1日1時間でも外に出れるのは嬉しい。刑務所の懲罰房から一般房へと対応が格上げになった感じだった。