バンコク隔離ホテル生活06
ホテルから渡された隔離期間の日程表を確認する。初日を0日目としてカウントし、以下1日目、2日目、3日目、4日目はじっと隔離されるだけの日々だ。そして5日目がPCR検査日。この日の検査結果が陰性なら、7日目に部屋のクリーニングを受けることが出来る。つまり7日間は、掃除もベッドメークも入らない状況でひたすら部屋に閉じこもるだけの生活を送ることになる。
PCRが陰性だと、ジムや庭園などの屋外リクレーション施設を利用できるようになるようだった。それまでは部屋でじっと我慢するしかない。10日目と13日目に掃除が入り、12日目に2回目のPCR検査という日程で、これも陰性だったら15日目にチェックアウトできる事になっていた。
ホテルスタッフとホテル常駐のナースとは、LINEを通じて連絡を取り合うシステムになっている。ナースからは1日2回検温と健康状態のチェックを受ける。しかしこれも、検温した体温計の表示温度を写真に撮り、LINEで送るだけのシステムだった。健康状態チェックもLINEで「How are you?」と聞かれるので「good」とか答えるだけだった。ひたすらルーチンをこなしているというイメージしか持てなかった。
食事の予約もLINEで行う。LINEで前日にメニュー表が送られてくる。朝食、昼食、夕食をそれぞれ4種類のメニューから選択し、弁当を持ってきてもらえる時間を指定する。すると翌日、食事がその時間に部屋の前まで届けられる。部屋の呼び鈴が鳴ったらドアを開け、部屋の前に置かれた弁当を部屋に持ち込むというシステムだった。
ただ弁当が届く時間はまちまちで、朝食はいつも8時から9時までの時間帯を指定していたが、7時15分頃に届くこともあれば、9時15分頃になることもあった。また、風呂に入っていて呼び鈴に気が付かず、ドアの前に弁当が長時間放置されていることもあった。
弁当は洋食、タイ料理、日本料理などのバリエーションがあると書かれていたが、味付けはどれもタイ風だ。まあしかし、タイ料理が基本的に大好きな私は、問題なく食べる事ができた。それと冷めた料理が届くこともあり、どれもが美味しいとは言えないが、不味くて食べられないと思った料理は無かった。
あと、アレルギーやハラルといった食事制限には対応していない。そういった特別食が必要な人は、ホテルに言って外部からデリバリーを頼むことになるが、それは別料金で自腹になってしまうとの事だった。