バンコク隔離ホテル生活05

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空港の通路で一人一人じっくりと書類のチェックを受ける。しかし出国前に何度もチェックを受けた書類だ。新たに不備が見つかることも無く、40分ほどでチェックを終え、ようやく入国審査場へと向かう事ができた。

空港前はガウン姿の係員だらけ

入国審査はあっさりと終わり、バゲージクレームで荷物を受け取る。そして税関もノーチェックで通過。ホテルで飲むためのウイスキーを2リットル持ち込んでいた私は、免税範囲を超過していたので没収を心配していたが、何事もなくアルコールの持ち込みに成功した。

制限エリアを出ると、バリケードが設けられていて、9番出口以外の出口から外へ出れなくなっていた。9番出口ではガウンとキャップを被った係員が待ち構えていて、お前はどこのASQホテルに泊まるのかと聞かれる。グランデセンターポイント・ターミナル21だと答えると、担当の係員のところまで案内され、そして病院から派遣された車に乗り込んだ。

運転席との間にはアクリル板が挟まっていた

車の中は運転席と後部座席の間に上から下まで透明のアクリル板が挟まれていて、後部座席は完全に隔離状態だった。車は高速道路を進み、30分くらいでアソークに到着。ターミナル21の駐車場へと進んで行く。

そして地下駐車場をどんどん下がり、地下4階のホテルの隔離者専用入口で降ろされた。ここからエレベーターで隔離者専用のチェックインカウンターへと移動。そしてチェックイン手続きをし、体温計を手渡され、病院とホテルへの連絡用のLINEを友達登録してから客室へと移動した。

大きな窓のリビングルーム

これから2週間のホテル隔離生活だ。2週間も隔離されるので、客室はちょっと奮発してスイートルームを選択。広いリビングと寝室が別々になった65㎡のスイートルームは思った以上に豪勢で、快適なホテルライフと言えそうだったが、それでも隔離されることには変わりない。

ホテルのスイートルームは22階で眺めがいい。大きなガラス窓の外には、アソークの高層ビル群が林立していて、その間を多くの車や人が行き来している。アソークの交差点が目の前で、車の流れを眺めているだけで飽きない。これなら2週間の隔離生活も、何とか我慢できそうだった。

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