熊本~指宿観光特急旅04

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吉松駅で並ぶ”いさぶろう”と”はやとの風”

吉松駅で次の観光特急「はやとの風」に乗り換える。乗り継ぎ時間7分の11:37に、はやとの風は吉松駅を出発。はやとの風の車内でも、飲食物やグッズが販売されていた。私は芋を原料としたビール風の発泡酒「薩摩GOLD」を買い、熊本駅で買った弁当を酒肴にしながら、鹿児島中央駅までの特急旅を楽しんだ。

隼人駅で肥薩線に別れを告げ、はやとの風は錦江湾沿いの日豊本線を進みゆく。列車の左手に、錦江湾に浮かぶ桜島が見えて来る。ただ残念ながらこの日の桜島は、雲の中に頭が隠れてしまっていた。

海に面した座席がある”指宿のたまて箱”

13:05に鹿児島中央駅に到着。50分ほどの接続で、本日3本目の観光特急「指宿のたまて箱5号」に乗り込む。縦割りのツートンカラーといった奇抜なデザインの面構えをしており、シックな水戸岡デザインの中では異色の存在だった。

深い雲に覆われた錦江湾を眺めながら、指宿のたまて箱は薩摩半島の東海岸を南下する。私が予約した席は、海に面した回転椅子となっている座席で、晴れていれば桜島を目の前にしながら、特急旅を堪能できるという仕掛けになっていた。1時間弱ほど走って、指宿のたまて箱は14:49に指宿駅に到着。これがこの日最後の観光特急旅だった。

シーサイドホテルの砂風呂

指宿駅からは15分ほど歩き、錦江湾に面した指宿シーサイドホテルに宿泊する。途中コンビニに立ちより、その日の晩酌用の缶酎ハイとウィスキーを手に入れる。これでアルコール切れの憂いなしだ。

シーサイドホテルでは、指宿名物の砂風呂も体験した。大浴場に置いている湯浴み着を羽織り、砂風呂の浴室に移動する。浴室で待機している三助さんから渡されたタオルを頭にかぶり、砂場に寝転ぶ。すると三助さんが、全身に砂を掛けてくれる。砂はかなり熱く、砂の中でじっとしているとジワリと汗がにじみ出て来る。

夕食は黒豚の陶板焼き

砂風呂とは温泉で温められた砂を使った、天然の蒸し風呂だ。10分ほど砂を被っていると、全身汗まみれになる。それを頃合いとして、体を傾け砂を落とす。体に付着した砂を洗い場で洗い流してから、のんびりと大浴場に浸かった。

風呂から上がると、夕食タイムだ。この日のメインディッシュは、鹿児島産黒豚の陶板焼きだった。柔らかい肉質の黒豚をいただきながら、鹿児島の名産品を中心としたディナーを堪能した。

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