熊本~指宿観光特急旅01
確定申告するため、2020年の3月に日本に一時帰国した。ところがコロナ騒ぎで日本とタイの間の航空便が全て運休となってしまい、タイに戻れなくなってしまった。仮に第三国経由でタイまで辿り着けたとしても、入国にはコロナの陰性証明書が必要で、陰性検査を受けられない日本人は事実上タイに入国できない。
タイ便だけでなく、日本の空港では国際線が殆ど全滅してした。ということで当面の間、日本から出られなくなってしまった。
3月下旬になり、コロナ騒ぎはどんどん事態が悪化していった。3月に成立したコロナ特措法に基づく緊急事態宣言が、いつ発令されてもおかしくない状況だ。緊急事態宣言が発令されてしまうと、ホテルや旅館が休業に追い込まれ、国内線や鉄道も間引きされ、自由な旅行ができなくなる可能性がある。
そこで、3月末に国内旅行を敢行することにした。こんな時期に旅行するのはちょっと憚られる状況だが、待っていても騒ぎがすぐに終息しない可能性が高い。まだ行けるうちに行っておこうと考えた。
どこに行こうか悩んだが、九州の温泉に浸かりに行くことにした。ビジネスホテル付属の簡単な温泉浴場を除いて、九州の温泉宿泊施設に泊まったことが無いことを思い出したのだ。
九州は著名な温泉が多いが、今回は大規模な温泉街としては日本最南端の指宿温泉に行くことを決めた。次はどうやって指宿に行くのか、ルートの選定だ。実は九州は観光特急王国だ。調べると熊本から指宿まで、3本の観光特急を乗り継いで行けることが分かった。いさぶろう、はやとの風、指宿のたまて箱という3本の観光特急乗継旅だ。3月末にその観光特急乗継旅を実行することにした。
行きは大阪から熊本まで飛行機で、帰りは鹿児島から大阪まで新幹線で計画を進める。そして3月31日から4月2日まで、熊本1泊、指宿1泊の南九州観光鉄ちゃん+温泉旅を敢行した。