オスマックカジノツアー06
再びタイのチェックポイントを抜けて、チョンチョームのロットゥー乗り場へと移動する。ロットゥー乗り場は屋根付きのガレージのような建て付けで、路線はスリン行きの一路線のみだった。手書きの時刻表が掲げられており、スリン行きのロットゥーは15分毎の出発だった。
スリンに戻りこの日もマジェスティックホテルに宿泊する。夜はパブやカラオケ屋が並ぶ歓楽街まで出かけた。2020年2月はコロナ騒ぎの影響が出始めた頃だったが、スリンの街なかではマスクを着用している人を殆ど見掛けなかった。バンコクでは街を行き交う人々の殆どがマスク姿だったので、都市部と地方でのコロナ騒ぎの影響の違いを実感した。
翌日はタクシーを1日借り切ってブリーラム周辺のクメール遺跡を探訪することにした。タイの東北地方にはアンコール朝時代のクメール遺跡が多数残っている。保存状態が悪い遺跡も多いが、ブリーラム周辺には比較的保存状態がよく修復も進んだ遺跡がある。
まず、ブリーラム南部のバーン・タコー近くのパノム・ルン遺跡を訪れる。パノム・ルン遺跡は丘の上に建つ縦66m、横88mの回廊に囲まれた神殿だ。美しい精緻な浮き彫が外壁に残されており、見ごたえのある遺跡だった。
また遺跡前には大きなインフォメーションセンターの建物があり、修復過程の模型などの展示も充実している。遠足で来ていると思われる制服姿の中学生たちが大挙して押しかけており、結構賑わっていた。
そして次はムアン・タム遺跡を見学。ここは120m×170mの塀に囲まれた遺跡で、神殿や塔に様々な神々のレリーフを見ることができる。ただ何故かこの遺跡は人気が無く、私以外の観光客は皆無で、一人でのんびりと遺跡を鑑賞していた。
観光を終えてタクシーでブリーラム空港へと移動。15:35発のノックエアDD9607便でバンコク・ドンムアン空港へと戻る。機材はDHC8―Q400。行きと同じターボプロップのプロペラ機だった。