オスマックカジノツアー03
翌朝スリンのバスターミナルを9時発のロットゥーに乗り、国境の街チョンチョームへと向かう。最初ロットゥーは半分程度の乗車率だったが、途中のプラ―サートで多くの人が乗り込んできて、車内は満席になった。15分おきでも結構利用率は高く、このロットゥー路線は周辺住民の生活路線として結構賑わっているようだ。
チョンチョームのマーケットで半数以上の人を降ろし、スリン出発後1時間半でロットゥーはチョンチョーム国境前のバス停に到着。ロットゥーを降りて、国境のゲートへと歩を進める。
チョンチョーム国境の車両ゲートの左側に、歩行者用の出国用チェックポイントがあった。そこを進むとパスポートコントロールが見えてくる。出国手続きをして、タイとカンボジアの中立地帯へと進む。すると大きな建物が見えてきた。
建物をよく観察すると、どうもそれがカジノのようだった。敷地のゲートにロイヤルヒルリゾートという看板が掲げられている。それがこのカジノの名前のようだった。
ただ、カンボジア・オスマックの入国チェックポイントはまだ先だ。えっ、国境と国境の間の中立地帯にカジノがあるの? 私は、タイのチョンチョームを出国しカンボジアのオスマックに入国する前の、どこの国にも入国していない状態でカジノに入ることになった。
ただ16年前に訪れたカンボジアのコッコンの国境のカジノも、中立地帯にあったことを思い出した。カンボジアのカジノには、こういった例が多いのだろう。考えたら、ポイペトのカジノもカンボジア入国手続しなくても入ることができる。ただ、カンボジアの入国手続きを済ませていないと、タイに再入国する時に厄介な事になるのだが・・・
中立地帯の大きな建物の前庭を進むと、入口が見えてきた。年が明けて40日以上、春節からも10日以上経っていたが、今だに「Happy New Year 2020」のレタリングが入口のガラスに張られていた。
扉を開けて中に入ると、ホテルのフロントみたいな場所が見えてきた。どうやらこのカジノはホテル併設のようだ。オスマックにホテルがあるのかどうか分からなかったので、スリンのホテルに宿泊したのだが、結果的にはスリンに泊まらなくてもよかったことを確認した。
フロントで尋ねると、ここのホテルは1泊1,000Bとの事だった。ただ、ネット予約には対応していないようだったので、ここに泊まろうと思えばウォークインするかカジノマネージャーに連絡し個人的に予約を入れるしかなさそうだった。