ミャワディカジノツアー3
タイのイミグレーションを出ると、大きな橋が見える。
タイとミャンマーを隔てるモエイ川を渡る、国境の橋だ。
橋の上にも何台ものトラックが順番待ちをしている。このトラックがここの国境を渡りきるのにどれだけ時間が掛かるんだろう。そういったことをボンヤリと考えながら、橋を歩いて行く。
橋の途中に道路の左右の進路が入れ替わるポイントがある。タイは左側通行、そしてミャンマーは右側通行なので、車は橋の上で左右の進路を入れ替えないといけないのだ。
この区間は信号によって一方通行になり、ミャンマーに向かう車は右側に、タイに向かう車は左側に進路を変えていた。
しかし、仏領だったラオス、カンボジアが右側通行なのは分かるが、英領だったミャンマーが右側通行なのは何故なんだろう?まあ、その論点で行くと日本が左側通行なのも結構謎になるので、細かいことは気にしないで橋を歩いて行く。
やがて橋を渡り切ったところに、ミャンマーのイミグレーションが見えてきた。
大量のミャンマー人がイミグレーションで順番待ちをしていたが、それを横目に私は外国人用の事務所に向かう。事務所には旅行者の姿は見えず、係官がよく来たなって感じで、私を迎えてくれる。係官が指示するまま書類に必要事項を記入すると、係官はすぐに私のパスポートに入国印をスタンプしてくれた。
ミャンマーは2018年10月からビザが不要になっている。ただこれは空路で入国した場合の措置で、陸路入国は以前と同じように、ミャワディ周辺のみ立ち入り可能なエントリーパーミットで入国することになると思っていた。しかし、実際にはここでミャンマー全国に移動できる普通の入国が可能になっていた。陸路入国でもビザ免除が適応されているのだ。私は手数料なしでミャンマー入国を果たした。
おかげで、エントリーパーミット代として事前に準備していた10ドル札が、無駄になってしまった。