西地中海クルーズツアー06

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バスの車窓から見え隠れするエトナ山

クルーズ3日目はシチリア島のメッシーナへと移動。メッシーナはイタリア本土からの玄関口で、ナポリから来る列車も2~3両ずつ切り離され連絡船に積まれ海峡を渡り、メッシーナに辿り着く。ただメッシーナには余り観光するところが無いので、クルーズ船が催行するバスツアーに参加することにした。

メッシーナ港に横付けされた観光バスに乗り、最初にシチリア島の最高峰エトナ山へと向かう。山の中の舗装道路を進み行くと、バスからエトナ山が見え隠れし、徐々にエトナ山へと近づいていく。エトナ山の山頂には雲がかかっていたが、その雲が次第に濃く広く空を覆うようになってしまった。残念ながら、エトナ山の火口の一つとなる展望台に辿り着いた頃には、山頂は完全に雲に隠されてしまった。ツアーは火口の外輪山を巡ったが、思ったより寒く、半袖シャツを着てきた私は、早々にバスに戻り暖をとった。

タオルミーナのメインストリートを歩く

続いてバスツアーは、シチリアで最も知られたリゾートと言われるタオルミーナへと移動。タオルミーナは標高206mの高台にあるので、街にアクセスする道路が狭い。ツアー客は小さいバスに乗り換え、タオルミーナの街を目指した。近くの駐車場でバスを降り、メッシーナ門からタオルミーナの街区に入場する。観光案内所近くの広場で自由時間となり、タオルミーナの街区を観光した。

私はまずギリシャ劇場に移動。紀元前3世紀に建造された劇場は、シチリア島ではシラクサの劇場に次いで大きなギリシャ劇場で、往時の舞台を思い起こすことができる。イオニア海やエトナ山を見渡すことができる劇場は、絶景の歴史的建造物としてタオルミーナ一番の見どころだった。

そしてメッシーナ門とカターニア門の間のメインストリートをそぞろ歩き。カフェや土産物屋が並ぶ通りは、観光客達でごった返していた。バスツアーを終えた日帰りツアーの参加者は、クルーズ船へと戻る。午前11時出発、午後5時帰着のフルディツアーを満喫した1日だった。

セント・ヨハネ・カテドラルの聖堂内部

翌日クルーズ船はマルタ共和国の首都パレッタに寄港する。マルタは初訪問で、これで世界の中の訪問国は105カ国となった。(国連加盟国ベースで101カ国)

パレッタは市域が0.6㎢とかなり狭く、徒歩で大抵の見どころを巡ることができる。ただ坂の上の街なので、上り下りが結構大変だった。セント・ヨハネ・カテドラルやカサ・ロッカ・ピッコラなどを訪れ、騎士団が活躍していた往年のマルタに思いを馳せた。

そのあと昼頃にクルーズ船へと戻り、ビュッフェで昼食を食ってから、プールで甲羅干しをする。MSCワールド・エウローパ号のメインプールは18階のデッキにあり、プールの周りと19階のテラスにデッキチェアが並んでいる。そのチェアに自室より持ってきたプールタオルを広げて、のんびりとした寛ぎの時間を堪能した。

アクロバットのオートバイショー

クルーズ5日目は、終日航海日。1日半かけて、マルタからバルセロナへの約1300㎞の航路を船は進んでいく。朝食を食ってから昼過ぎまで昨日に続いてプールサイドで甲羅干し。ただ、この日は海風が冷たく、ガタガタと震えながらの日光浴になってしまった。そして4時からカジノで一勝負。3時間ほど遊んでから、レストランでディナーをいただいた。

そのあと、6・7階の吹き抜けとなっているメインホールのワールド・シアターで、ショーを楽しんだ。この日のショーはアクロバットショー。クルーズ船では定番のプログラムだ。まあでも、単純なアクロバットでは飽きられると考えられているのか、リンドバーグの冒険をテーマにしていて展開にストーリー性があり、楽しめるプログラムとなっていた。最後は球形の鳥かごの中を2台のオートバイが疾走する定番のサーカスメニューで、結構迫力があった。

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