西地中海クルーズツアー05

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ジェノバ港に横付けされたクルーズ船

翌朝、ピサ中央駅からジェノバ・プリンチペ駅へと向かう特急列車フレッチャルジェントに乗り込む。ストライキなどの影響もなく、列車は定刻にジェノバに到着。プリンチペ駅前に停まっていたタクシーに乗り、ジェノバ港へと移動。港に近づくと、やたらと大きなクルーズ船が見えてきた。これが私の乗り込む、西地中海を回る20万トン級のクルーズ船、MSCワールド・エウローパ号だった。

タクシーを降り、クルーズターミナルへと向かう。まずスーツケースを入口で係員に預けて、ターミナル内に入って受付で乗船手続き。パスポートとチケットをチェックしたら、そのまま船内へと誘導を受ける。パスポートはその後、クルーズを下船するまで誰にもチェックされることがなく地中海を回ることができた。ヨーロッパは一つになっていると実感した瞬間だった。

入船してから部屋に入れる時間まで少し間があったので、ビュッフェで昼食を食ってから船内探索。特にカジノルームを入念にチェックし、これからクルーズ下船までの7日間の闘いの事前準備をした。

西地中海クルーズカジノ情報に進む(準備中)

午後2時過ぎに部屋へと入る。17㎡のバルコニー付き居室は、コンパクトながら機能的だ。こういうクルーズ船では、荷物の収納スペースも充実していて、私は一人で一室を利用していたので、全ての手荷物をクローゼットに移しても十分余裕がある状態だった。空になったスーツケースはベッドの下に収納し、下船までスーツケースを広げる事は無かった。シャワー室も小さいながらスムーズな動線が確保されていて、アメニティも充実している。そしてMSCクルーズの特徴として、プールや現地ビーチで利用できるマットやビーチタオルが各部屋に用意されている。現地でタオルを借りる煩わしさが無いのが嬉しい。

バルコニー付き客室のベッドルームとクローゼット、バスルーム

アウレアクラス専用レストランのメイン料理

MSCワールド・エウローパ号は午後4時にジェノバ号を出港。船が港を離れ、徐々にジェノバの街並みが遠くになっていく。乗客が海に投げら入れる餌を求めて、いつまでも海鳥がクルーズ船の周りを飛び交っていた。

私はアウレアという上級クラスでクルーズ船を予約していたので、夕食は定刻制では無く自由な時間に利用できるサービスを受けられた。毎日だいたい午後6時から7時までの時間にレストランを訪れたが、いつも同じ席が宛がわれる。アウレアクラス専用レストランの座席は、乗船客数に対して余裕をもって用意されているようだった。レストランの料理は複数のメニューから前菜、メイン、デザートをチョイスするシステム。ただ、どの料理をいくら選んでもよく、前菜のみ2品とか、メインを2品とかの選択も可能だ。食事の量は少なめで、私のような日本人には前菜、メイン、デザートを選べばちょうど食べきれる量であった。

考古学博物館のポンペイ発掘物展示

翌日昼前にクルーズ船はナポリ港に到着。ナポリ港前の駅から地下鉄に乗り込む。そして3駅先のMuseo駅で降り、国立考古学博物館を訪れた。

実はナポリに来たのは2回目だが、前回はすぐポンペイに移動したのでナポリは素通りだった。今回はナポリ観光を楽しみたかったので、ナポリ一番の見どころである国立考古学博物館を訪れたのであった。残念ながら目玉のモザイク画「アレクサンドロ大王の闘い」は補修中で見ることができなかったが、ポンペイで発掘された多くの美術品を見ることができた。有名なポンペイの春画もじっくり堪能することができた。

そして港へと戻り、13世紀にナポリの豪族が住んでいたとされるヌオーヴォ城を見学。ナポリ港を見下ろすように建てられた城に上り、かつてのナポリ豪族の生活に思いを馳せた。

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