2020年3月に日本に帰国して以来、タイに戻れなくなってしまった。コロナ騒ぎの収束が見えず、自由に海外往来できる日が来ることは、当面望めそうにない。そこで国内の温泉旅行を少しずつ楽しむことにした。

温泉旅行は、世界の何処にもない、誇るべき日本の観光文化だ。日本以外にも、台湾やドイツ、ハンガリーなど独特の温泉文化を持つ国は少なくないが、日本以上に温泉、食事、（歓楽を含む）寛ぎがセットになった宿泊システムが整備されている国は存在しない。歳を取るとそんな世界唯一無二の日本の温泉文化が大好きになり、タイから戻り日本にいる時は、温泉旅行ばかりしている。

そして7月からGOTOトラベルキャンペーンがスタートした。これを利用すると1泊4万円まで35％割引が適用される。このキャンペーンを利用して温泉に行こう！私はそう決意していた。

ところが、7月22日スタートしたGOTOトラベルキャンペーンは、急ごしらえの制度であったことが災いして、利用ルールが固まっておらず、当初は宿泊先で発行してもらった宿泊証明書をもとに旅行者が事務局に事後申請し、還付手続きを取らないといけなかった。これは面倒だ。旅行会社が制度に参加し、最初から割引料金で旅行が出来るようになれば、GOTOトラベルを利用した温泉旅行を計画しよう。そう思ってしばらく様子を見ることにした。

GOTOトラベル制度概要（GOTOトラベル旅行者向け公式サイト）

するとやがて旅行会社が、GOTOトラベルキャンペーンを利用した旅行の販売を開始し始めた。そこで、盆が終わった8月17日の週と24日の週に温泉旅行を計画することにした。具体的には8月19日から三重県の伊勢志摩周辺の温泉旅館で1泊、8月25日から群馬県の山あいの温泉で2泊の温泉旅行の検討をスタートした。

当初の予定では、温泉旅館までの交通費（飛行機代又は鉄道代及びレンタカー）と宿泊費をまとめて35％引きで旅行しようと企んでいた。しかし色々と調べていくうちに、GOTOトラベルを利用して全て35％引きで思い通りの旅行する事は、無理だということを思い知らされることになった。

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